「24 JAPAN」、スタッフが撮影現場で目撃した「唐沢寿明」の孤独な戦いとは?
シリーズ化はない
「日本初の女性総理大臣候補(仲間由紀恵[41])の暗殺計画を阻止するため、極秘任務に当たる中、自分の娘が誘拐され、そちらも解決せねばならなくなった獅堂の24時間を、1話1時間、全24話で描くリアルタイムドラマが『24』です。言うまでもありませんが、リアルタイムだからと言って、1時間分を1時間で撮影しているわけではありません。しかもコロナ禍で、かなり遅れています。13日には第5話が放送されましたが、まだ現場では第10話あたりを撮影しているんです。本来ならば、年内に撮影を終わらせる予定だったのですが、来年2月くらいまでかかりそうです。若い頃からアクションをやってきた唐沢さんも、さすがに体力的にキツくなってきているようで、撮影が終わると顔色が相当悪くなっていることもあります。役どころもあって、本当に孤独と闘っている感じです」
これまで唐沢は、「白い巨塔」(フジテレビ)や、ドイツの人気刑事ドラマ「THE LAST COP/ラストコップ」(日本テレビ)、米国の法廷ドラマ「THE GOOD WIFE/グッドワイフ」(TBS)などのリメイクを成功させてきた。しかし、今回ばかりは……。
撮影も含め、テコ入れ、放送回数の減少などは考えないのだろうか。
「リメイクするに当たり、登場人物など日本向けの設定にすることはできても、ストーリーはそのまま、全24話というのが放送の条件。台本は順調に上がっているのですが、コロナで撮影が進まないのが痛い。他の役者さんたちも、撮影が延びてスケジュール調整が大変だと思います。中でも唐沢さんは、台詞も多いし、大変です。現場でも、基本的にみんなと離れて一人でいることが多い。まさにジャック・バウアーのようです」
オリジナル「24」はシーズン8まで放送されたが、日本版のシリーズ化はあるのだろうか。
「なかなか難しいでしょう。コロナ禍で、1クール12本ですら大変なのに、2クール24本で倍ですから。唐沢さんもまだ放送が始まる前のインタビューで『それはないでしょう。だって俺、おじいちゃんになっちゃうもん! もう限界です』と仰ってましたが、あながち冗談とも言えない感じでした」
もともと唐沢は、しゃべりも得意だ。
「いずれは『24 JAPAN』がいかに大変だったたか、なんて話もしてくれるんじゃないでしょうか。ともあれ、ドラマはしっかり作り込まれていると思います。佐野史郎(65)さんの悪役ぶりはオリジナルを凌ぐという声もありますし、第5話に登場した時任勇気(29)が、実は時任三郎(62)の息子であることを告白するなど、話題性も出てきました。フジで放送中の『監察医 朝顔』では唐沢さんの妻である山口智子さん(56)と、時任の父・三郎さんが共演という偶然もありますし。放送終了後、唐沢さんのネタは増えているかもしれません」
[2/2ページ]