テレ東「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」が満足度1位 成功の秘訣とは

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 秋を迎えて続々と各局の新ドラマがスタートする中、意外な作品が話題だ。

 先ごろ発表された「ドラマ満足度ランキング」(オリコン調べ/10月20~26日放送分)では、テレビ東京系の「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(通称「チェリまほ」)(木曜深夜1時)が堂々1位に。芸能記者が解説する。

「690人のモニターが、放送中のドラマを〈主演〉〈セリフ〉〈ストーリー展開〉など8項目で採点します。それにSNSに投稿されたコメント数等を加味し、最終的に順位を付けます」

 2位以下は沢口靖子主演の「科捜研の女 season20」(テレ朝系)など、各局の人気作品が並ぶ。その中で1位とは凄いが、

「〈女性経験がないまま30歳を迎えた男性は魔法が使えるようになる〉と、ネットで面白おかしく流布された“都市伝説”を元にした同名コミックの実写化です。いわゆるボーイズラブ(BL)モノで、他人の心を読む魔法を身につけた主人公をモデル出身の赤楚衛二(26)が、彼に好意を抱くイケメンの同僚を劇団EXILE所属の町田啓太(30)が演じています」

 これまで評価が高かったとは言い難いテレ東のドラマ。しかも、放送時間は視聴率の獲得には不利な深夜1時台の上、テーマはキワモノ扱いされてきた同性愛だ。にもかかわらず視聴者に好感される理由を、毎週欠かさず視聴しているというライター兼イラストレーターの吉田潮さんに尋ねると、

「“男気”みたいな男臭さと無縁なイケメンが、徐々に同性への愛情に傾いていく描写が楽しいんです。あり得ない設定のファンタジーなので、登場人物や設定に感情移入することなく俯瞰的に楽しめますよ」

 満足度の高さについては、

「テレ東は深夜番組作りが上手ですから、それがドラマにも生きてきたように思います。テーマのBLにしても、4年前の『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の大ヒットから視聴者の意識は大きく転換してきました。満足度1位に選ばれたのは必然でしょうね」

 シーズン2があるかもね。

週刊新潮 2020年11月19日号掲載

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