流行語大賞候補に「まぁねぇ~」の意外 「ぼる塾」は「3時のヒロイン」を超えるか

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3時のヒロインを超えるか

 吉本興業に所属するぼる塾は、女性漫才の「しんぼる」(きりやはるか[25]、あんり[26])と、同じく「猫塾」(田辺智加[37]、酒寄希望[32])が、合流してできた4人組。ところが、酒寄が育児休暇に入ったため、現在はトリオで活動している。

「もちろん、ぼる塾の評価は業界でも高いんです。両親兄弟揃って元ヤンという、あんりの“喧嘩腰ツッコミ”の鋭さは話題となっていて、すでにピンでバラエティ番組に出演しています。相手が先輩芸人だろうと、吉本芸人らしからぬ江戸前の喧嘩腰ツッコミを炸裂させて活躍しています。ガンバレルーヤのよしこが“キレ芸”でブレークしましたが、お株を奪う勢いです。また、田辺さんの素人っぽい“朴訥キャラ”、そして可愛いはるか、という奇妙な組み合わせも面白い。ただ、ノミネートされた『まぁねぇ~』は、今年のお笑い界を代表するギャグに選ばれるほどのテッパンネタと言えるほどではありませんね」

 相手の意見に対して同意の意を伝える「まぁね」は、決して新しい言葉ではない。ワンレンをかき上げながら「まぁねぇ」なんて、平野ノラの“バブル女キャラ”がやっていてもおかしくないくらいだ。

「しかも、田辺の『まぁねぇ~』は、猫塾の頃からやっていたもの。ただ、彼女が片手で髪をかき上げつつ、独特の声色で発する『まぁねぇ~』はやっぱり独自ですし、若い子には新鮮なのでしょう。日常的に使いやすいですからね。もっとも、ノミネートされた当の彼女たちが、戸惑っているかもしれませんよ。今年、彼女たち以上に売れていたのは“3時のヒロイン”ですしね」

 同じ吉本興業に所属する3時のヒロインは、福田麻貴(32)、ゆめっち(25)、かなで(28)の女性お笑いトリオ。昨年12月に「女芸人No.1決定戦 THE W」(日本テレビ)で優勝し、テレビ出演も急増。ニホンモニターの上半期テレビ番組出演本数ランキングでは、昨年11本しかなかった出演が上半期だけで146本となり、ブレイクタレントの1位に輝いている。

「3時のヒロインにとって、今年は一発屋で終わるか、バラエティタレントとして成功するか、勝負の年でしたが、見事に勝ち残ったと言えます。トリオでバラエティでも笑いを取りつつ、福田はコメンテーターや女優デビューも果たし、想像を超える活躍を見せています」

 3時のヒロインとぼる塾は、一見似ているように見える。

「ぽっちゃり系が2人と、かわいい系が1人という組み合わせが被っています。とはいえ、現状、芸人力でぼる塾は3時のヒロインには及びません。トリオとしての話力やトーク力でも3時のヒロインが勝っています。ただ、ぼる塾はタレント人気、注目度で一発逆転する目が出てきたと考えています」

 12月初めに発表される流行語大賞の結果次第ということだろうか。

「それと、12月14日に決勝戦が開催される『女芸人No.1決定戦 THE W』ですね。流行語大賞は、年間大賞は難しそうですが、トップ10入りの可能性はある。そして『THE W』で優勝することにでもなれば、3時のヒロインの地位を、ぼる塾が脅かす存在になるでしょう」

週刊新潮WEB取材班編集

2020年11月13日掲載

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