「日本は正直であるべきだ」と述べた「文在寅大統領」に戻ってきたブーメラン

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「文在寅政府は歴代政府のなかで、これまでになく公正だ」と述べ、失笑を買う

 李代表は「被害者女性に謝罪する」と述べたが、被害者は「一体何を謝罪するのか」と怒りを露わにしている。

 女性被害者は現在、民主党支持者らから朴氏を自殺に追い込んだ元凶という烙印を押されて個人情報を晒され、虚偽のわいせつ行為暴露だとさえ非難される「2次被害」を訴えている。

 朴氏からセクハラという「1次被害」を受け、そして民主党の党憲改正という「3次被害」に遭っている。看過しがたい問題である。

 しかし、党憲の改正議論に文大統領は沈黙を続けている。

 自分が有利なら大声で、不利なら口を閉ざす姿勢は相変わらず。

「文在寅の影」とも呼ばれる盧英敏(ノ・ヨンミン)大統領秘書室長は4日、国会の国政監査で、党憲改正と文大統領の責任に対する保守野党の追及に、「大統領は政党の決定や選挙関連事案への立場を明らかにしたことはない」と答弁した。

 今回の騒動に文大統領を巻き込まないという思惑が見え見えで、さらに盧室長は「文在寅政府は歴代政府のなかで、これまでになく公正だ」と述べ、失笑を買ってもいる。

 わずか1年前「日本は正直であるべきだ」「(日本は)根拠もなく随時言葉を変える」と訴えた文大統領。その言葉の意味を今、改めて問われていることになる。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年11月13日掲載

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