朝生MC「村上祐子氏」の再婚に一言いいたい……“不倫された”テレ朝「前夫」の告白

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

なぜNHKまで訴えたのか

「ポスト」報道の1カ月後、西脇氏はA氏に慰謝料を求める裁判を起こす。だが、それだけでは西脇氏は納得いかなかった。10月には、使用者責任があると損害賠償を求め、A氏の勤務先のNHKまでも訴えるのである。

「NHKを訴えた件は、今年2月に『週刊新潮』に書かれてしまいましたが、あの記事の通りです。実はこの手の訴訟は結構あるのです。例えば、警備会社の巡回警備などで家に上がった警備員が奥さんと不倫関係になってしまい、夫が警備会社を訴えた事件など。それと同じで、Aさんは元妻である村上さんと政治部の記者クラブという業務の場で親しくなり、不貞関係という不法行為に至るようになった。職場の業務が関係した不法行為なので会社の使用者責任を問うことができる、という主張でした」

 とはいえ、あまりに突飛な行動には違いない。そもそも勝ち目などあるのだろうか。

「おっしゃる通り、主張が認められたという判例はほとんどありません。ただ、職場でのこうした行為が容認されてよいものかと問題提起したい思いもありました。またこの裁判を通じてAさんとの関係が本当はいつ始まったかについて、新たな証拠を出させることで、真実を明らかにしたいという思いもあったのです。ただ、結果として棄却されましたし、今となっては他の方法を取るべきだったと思っています」

二人で住んでいたマンションを売却し、ワンルームマンションに引っ越し。気持ちを切り替え新たなスタートを切ろうと思っていた矢先に……

 このように戦線を拡大していった西脇氏であったが、やがて諦念に行き着いたという。それはちょうど、コロナ禍で裁判が延期になった今年4月頃だったという。

「最後まで納得はいきませんでしたが、すでに二人が同居している事実がある以上、いつかは離婚を受け入れなければなりません。このまま離婚訴訟が続けば、私が村上さんとAさんを証人として問い詰める段階に入ることになります。証人尋問は、公開の法廷で傍聴人が見守る中で行われます。それでも裁判が延期になる前は最後までやり抜こうと思っていました。しかし、コロナ禍で、いろいろなことを見つめ直すなかで、そこまでして傷つけ合うのはどうかと思い直し、最終的には和解することにしたのです」

 離婚が成立したのは6月末だった。その後、他の裁判も終了した。

「和解内容については守秘義務があるのでお話できませんが、私としては、ただ静かにこの争いを終えようと思ってのことでした」

 民法の規定で、離婚後100日間は再婚できない。おそらく村上氏とA氏の再婚は10月以降のことだ。西脇氏は、離婚し財産分与するタイミングで、二人で住んでいたマンションを売却した。

「マイホームを売るとき、自分で内覧に訪れた人を案内したのですが、かわいいお子さんを連れた若いご夫婦や、仲睦まじいシニアのご夫婦に接し、“本当だったら自分もこうした夫婦になれたんじゃないないか”と切ない気持ちになりました。その後、大学の新入生が住むようなワンルームマンションに引っ越しました。気持ちを切り替え、新たな生活を切り出そうと思っていた矢先だったのですが……」

 11月6日に発売された「週刊ポスト」に掲載された村上氏再婚の記事を読み、複雑な心境になったという。

「記事には彼女が共演する田原総一郎さんの祝辞など、先方側のコメントだけが載っていました。確かに不倫された側が声を上げることなんてあまり無いのかもしれません。でも、このままでは、不倫された側はどういう思いをするのか、不倫が何をもたらすのか、全部なかったことになってしまう気がしたのです」

 最後に二人に言いたいことはあるかと問うと、西脇氏はこう答えたのだった。

「これまでのことと、きちんと向き合いながら、生きていって欲しいと思います」

週刊新潮WEB取材班

2020年11月12日掲載

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。