伊藤健太郎が陥ったCM契約の罠 推定5億円の違約金は一生かけて払うしかない?
ひき逃げ事故を起こして逮捕され、現在は処分保留で釈放中の俳優・伊藤健太郎容疑者(23)。刑事的な処分が仮に寛大なもので済もうが、「この先は地獄が待っている」と、ある芸能プロダクション幹部は断言する。一体、どういうことか。
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「若手俳優に支払われるドラマや映画のギャラは1本せいぜい数十万円から200万円程度。それなのに、どうして贅沢な暮らしが送れるのかというと、年間1本2000万円前後かそれ以上になるCMのギャラが入るから」
そう語るのは芸能プロ幹部だ。CM獲得はいわば天国行きの切符。ただし、ひとたび不祥事を起こせば、CMによって地獄に落ちる。
「不祥事でCM契約が打ち切りとなった場合、もらっていたギャラを返すだけでは済まない。スポンサー側に与えた損害の全てを支払わされる」(同・芸能プロ幹部)
8月に芸能活動を再開した俳優・小出恵介(36)の場合、2017年に17歳の女性との飲酒などが発覚し、森永乳業などのCM契約が打ち切りになったが、その違約金は実に計約5億円にも達したそうだ。
「CM契約が打ち切りになると、小売店などに貼ってある本人の顔写真入りポスターの撤去費用まで支払わなくてはならなくなる。テレビCMの差し替えが間に合わず、既に買ってあったCM枠が無駄になると、その料金も負担させられる。だから違約金は莫大な金額になる」(同・芸能プロ幹部)
下手をすると、自分が手にした金額の2倍以上を支払う羽目になるのだ。
売れっ子だった小出も約5億円はさすがに出せなかった。自分で支払えたのは約3000万円。残り約4億7000万円は当時の所属先だった芸能プロのアミューズが代わりに支払った。
アミューズはこの金を経理処理上は損金扱いにした。債権の貸し倒れと同じ形である。仕事をすべて失った小出には返すあてがなかったからだった。
かといって、小出の借金が消えたわけではない。今の小出はリズメディアという芸能プロに所属先を移しているが、コツコツとアミューズへの返済を続けていくことになる。
「違約金を所属先の芸能プロが立て替えることは珍しくないものの、それは必ず本人に請求し、返済させる。うやむやになることは決してない。そうしないと、芸能プロの経営は成り立たない」(別の芸能プロのベテランマネージャー)
伊藤健太郎のケースはどうかというと、CM契約はマルハニチロやジョンソン・エンド・ジョンソンなど5社。そのうち、マルハニチロでは「オンライン食事会」というネット上のイベントの広告塔役も担っていた。違約金はやはり5億円程度になりそうだ。
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