SG優勝で約束を果たした「森且行」 SMAPファンが思い出す“3年前の名場面”

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苦労人が掴んだ栄冠

《「やっと、約束が守れて良かったと思います」。涙声で絞り出したこの言葉に森の思いが凝縮していた》──。

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 これは中スポ・東京中日スポーツ(電子版)が11月3日に配信した、

「元SMAPの森且行が悲願のSG初優勝!『やっと、約束が守れて良かった…』4度目挑戦での初Vに涙」

の一節だ。(註:全角英数を半角に直すなど、デイリー新潮の表記法に合わせた、以下同)

 11月3日、埼玉県川口市の川口オートレース場でSG第52回日本選手権オートレース優勝戦が行われた。

 波乱の展開だった。森且行(46)は3番手に付けていたが、トップと2番手がもつれて落車。森がトップに立ち、後続の猛追をかわして勝利を収めた。

 デビュー24年目、4度目のSG優勝戦進出で、悲願の初優勝を果たした。SGはスーパーグレードの略。「最高位」のレースで栄冠を勝ち取ったのだ。

 森は1974年、東京都に生まれた。中学時代でジャニーズ事務所に入り、1988年にSMAPの一員となった。

実はまとめ役

 当時を知る関係者が振り返る。

「デビュー当時のSMAPは率直に言って、旧来型のアイドルとしては失格でした。歌とダンスというアイドルの“必須条件”を満たしていなかったからです」

 そうしたこともあり、SMAPはお笑いに活路を見出す。1992年、フジテレビ系列でバラエティ番組「夢がMORI MORI」がスタートし、人気上昇のチャンスを掴んだ。

 この時、メンバーの中で森且行に期待が集まっていたことを示すエピソードがある。

 タイトルの「MORI」は、番組MCだった森脇健児(53)と森口博子(52)、そして森且行の頭文字に由来していたのだ。

「SMAPの中で、森くんが一番歌は巧く、実はメンバーのまとめ役でした。中居(正広)くん(48)がリーダーですが、彼はとにかく前に出るタイプ。SMAPを前に進めるパワーはありますが、メンバーへの細かな気配りは森くんが得意でした」(同)

 初期のSMAPで、人気上昇に大きく寄与したのは木村拓哉(47)だった。

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