「文大統領」が招いた「韓国軍」のポンコツ ミサイルは見失い、迎撃できず“見てるだけ”
韓国海軍自慢の最新鋭イージス艦は北のミサイルを見失う
9月半ばに金鉉宗(キム・ヒョンジョン)国家安保室第2次長が訪米して、原潜に必要な核燃料を購入したいと米国に打診した。
しかし米国は、本音はともかく、核不拡散の原則を事由に断った。
米国や旧ソ連など、長い距離を移動する海軍は原潜のメリットが大きいだろうが、韓国には必要ないという見方が有力だ。
ディーゼル潜水艦は、エンジンを停止して隠密に移動できるが、原潜は原子炉を止めることができず、動力装置とタービンの減速装置から出る音を消すことができない。
非核三原則を掲げる日本は、ディーゼル潜水艦で、世界で7番目に広い領海と排他的経済水域(EEZ)を防衛している。
韓国の海域は日本の約10分1しかなく、北朝鮮の海域を含めても約8分の1だ。
原潜を導入すれば、逃げ足が速くなる“メリット”はあるかもしれないが。
日本を模倣して導入した韓国のイージス艦は、17年の5月から9月に北朝鮮が発射したミサイル11発のうち、6発しか探知できなかった。
9月10日、韓国のイージス艦は、北朝鮮が発射した大口径ロケット砲2発を探知したが、北朝鮮が公開した写真には3発を発射した様子が映っていた。
韓国軍は、イージス艦は「1000km内の弾道ミサイル探知が可能」「500km以内なら1000個の目標を同時に追跡できる」と自慢する。
また、韓国最初のイージス駆逐艦「世宗大王」が、12年4月に北朝鮮が発射した長距離ミサイルを米国と日本より先に発見して、日米のイージス艦より優秀だとアピールした。
しかし16年2月7日、韓国海軍の最新鋭イージス艦は北朝鮮が発射した弾道ミサイルを高度380kmで見失った。
システムは米国製でも、船体は韓国製で、乗組員も日米並みの訓練を受けてはいない
韓国海軍内部で「弾道ミサイルが空中で爆発して粉々になったのでは」などという声が飛び交ったが、日米のイージス艦は発射された飛翔体を捉えていた。
日本政府は、飛翔体が5つに分離したことと、4つがいつどこに落ちたか、また北朝鮮が人工衛星と称する物体がどうなったのかを捉えた結果を明らかにしている。
韓国軍は「推進部分が切り離されて弾頭だけになったため、反射面積が小さくて追跡できなかった」と釈明したが、米軍や海自と同じ米国製の総合レーダーシステムを搭載しており、運用の問題ということが表面化した。
システムは米国製でも、船体は韓国製で、乗組員も日米並みの訓練を受けてはいないのだ。
米軍は旧ソ連の「飽和攻撃」に対処するため、イージスシステムを導入した。
ソ連は爆撃機と潜水艦から一度に100発以上の対艦ミサイルを射撃する戦略を立てており、多数の武器に対応するシステムとして開発した。
旧ソ連はまた大陸間弾道ミサイルの配備を進め、北朝鮮も開発に着手した。
日本は弾道ミサイルを補足し、高高度で迎撃する目的でイージス艦を導入した。
一方、韓国のイージス艦は1000kmまで補足できるというが、迎撃ミサイルの射程は160kmほどで、高高度ミサイルは迎撃できず「見てるだけ」だ。
北朝鮮が本気で韓国を攻撃する場合、果たして弾道ミサイルを使うのか、疑問視する声もある。
国境から首都ソウルは40-50kmの距離で、大型の大砲でも届くという。
韓国が日米同盟に属し、米韓、日韓のGSOMIAが有効なら、韓国はより確かな情報を入手できる。
自衛隊を模倣してイージス艦を導入し、軽空母を配備する韓国軍の行動は、かっぱえびせんやポッキーをコピーする行為と変わらない。
「文在寅」後に保守政権が誕生すれば、日米同盟に寄り添うかもしれないが、ナポレオンの言葉にある通り、「真に恐れるべきは有能な敵ではなく、無能な味方」なのである。
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