伊藤健太郎の今後は?「ひき逃げ」「死亡事故」を起こした芸能人11人の事例を検証

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うつ病も発症

 まず根津さんが、死亡した67歳男性の通夜に参列した時のことを報じた記事をご紹介しよう。

 スポーツニッポンは2004年7月9日、「根津甚八フラフラ、夫人に支えられ… 事故被害者の通夜に参列、無言で宙見つめ」の記事を掲載した。

《根津は、足元がおぼつかないほど憔悴(しょうすい)しきった様子。この日、所属事務所を通じて報道各社にファクスで「ただひたすら掌を合わせてお詫(わ)び申し上げます」とコメントした》

《足元をふらつかせ夫人に抱えられるようにして後部座席から降りると、沈痛な面持ちで会場入り。焼香を済ませ、深々と親族席に頭を下げた。そのまま席についたが無言で宙を見つめたままだったという。約15分後には報道陣の呼びかけに答えず、終始うつむいたまま会場を後にした》(註:全角数字を半角とした、以下同)

 根津さんは2009年にうつ病を発症。翌10年に芸能界を引退した。15年には一度限りの復帰を果たし映画に出演したこともあったが、16年に肺炎のため都内の病院で死去した。

伊藤容疑者の反省は?

 次に千野さんだが、事故を起こしたのが2013年1月2日。そして同8日には、サンケイスポーツが「チノパン引退も…『仕事再開する気になれない』」との記事を報じた。

《千野アナに近い関係者によると、今回の事故により憔悴しきっており、とても囲み取材などに応じられる体調ではないという。事故後は知人宅に身を寄せたままほとんど外出せず、仕事についても「被害者のご遺族の気持ちを考えると、とても再開する気にはなれない」ともらしているといい、自粛期間は長期に及ぶのは必至。このまま芸能界を“引退”する可能性も出てきた》

 同年12月28日に日刊スポーツが「千野志麻元フジテレビアナウンサー 男性をはねて死亡させた事件で罰金100万円の略式起訴 即日納付」との記事を掲載した。

 内容は見出しの通りだが、この記事を最後に、千野さんは表舞台に姿を見せていない。

 伊藤容疑者は釈放された際、東京湾岸署で報道陣に向かって頭を下げながら、「自分のせいでケガをしてしまった被害者の方々にも、これから、僕自身、一生かけてつぐなっていきたいと思っています」と謝罪した。

 今回、紹介した11人も、基本的には被害者や死亡者、その遺族に対し「一生かけてつぐないたい」と考えていたはずだ。

 果たして伊藤容疑者は、どのようにして反省と償いを示していくつもりなのだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2020年11月1日掲載

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