「中国」を崇める「文在寅」に属国待遇を与える「習近平」の本心は「日本」
朝鮮半島は中国の属国?
今年の10月23日、北京で「抗米援朝記念日」70周年行事が開催され、習近平国家主席が演説を行った。
最高指導者の演説はこれまで50周年記念の江沢民主席だけで、60周年では当時、序列6位だった習近平国家副主席が演説を行っている。
習近平主席は今回の演説の中で、「6・25」は中国とは関わりがない半島内の内戦で、「10・25」は米国の侵略に対抗する「正義の戦争」だと述べ、2つの戦争を区別した。
毛沢東は「偽軍(韓国軍)を打撃せよ」と命じて韓国の存在を否定したが、習主席も「(朝鮮戦争は)帝国主義による侵略拡大を抑制して中国の安全を守護した」「侵略者(米国)をたたき伏せた」など、朝鮮半島に侵攻した米軍との戦争という立場を貫いた。
北朝鮮を朝鮮半島唯一の政府とみなした毛沢東に倣う習近平発言は、親北ともとれるが、「朝鮮」は韓国を含む半島全体を指す意図もあるかもしれない。
保守系メディアの朝鮮日報は、反米連帯を強調しながら韓国には言及せず、また韓国軍の存在を無視した習主席を批判する。しかし、文在寅政権は一切の反応を示していない。
就任直後から北朝鮮との交流に取り組んできた文在寅大統領は、17年10月、中国に「3つのノー」を表明した。
米国のミサイル防衛(MD)体制に加わらない、韓米日安保協力を3か国軍事同盟に発展させない、THAAD(サード)の追加配備を考えないという表明で、中国は途切れていた中韓通貨スワップの再締結に同意し、韓国は日米韓合同軍事演習への参加を拒絶した。
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