日曜夜8時の視聴率戦争に異変 TBS「バナナマンのせっかくグルメ!!」が浮上のワケ

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広告効果にも期待

 また、世帯の視聴率ではなく、「コア視聴率」が好調なのも、TBSにとっては嬉しいニュースだという。

 コア視聴率とは主に高齢者を除いて集計した視聴率だ。要するにCMの訴求効果が期待できる。

 例えば日本テレビは《男女13~49歳》を《コアターゲット》とし、TBSも《13~59歳男女》を《ファミリーコア》と呼んでいる。

「高齢者が好む『一軒家』と『麒麟』は、コア視聴率を調査すると、それぞれ2・2%、2・9%という数字になってしまいます。

 一方、『イッテQ!』は11・1%とさすがの貫禄ですが、『せっかくグルメ』も5・8%と大善戦しているのです」(同)

 結果、最近は「バナナマンのせっかくグルメ!!」ばかりが放送されて、「坂上&指原のつぶれない店」の出番がない状況となっている。

正攻法で成功

 その勝因はこれまで見てきた通りだが、やはり視聴者が支持する最大の理由は、番組に流れる「落ち着いた雰囲気」だという。

「日曜の夜は、正攻法の番組作りが有効だということを、改めて教えてくれました。家族がそろってテレビを見る時間ですから、奇をてらう必要はありません。

 バナナマンの2人を筆頭に、ゲストも含めて好感度が高い面々が顔を並べます。番宣の回は特に豪華な印象も与えることができます。

『せっかくグルメ』はお茶の間の安心感を武器に、3番組に肉薄しています。今後は4番組の視聴率戦争となって、大混戦に拍車がかかるでしょう」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年11月1日掲載

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