日曜夜8時の視聴率戦争に異変 TBS「バナナマンのせっかくグルメ!!」が浮上のワケ
日村は車も運転
バナナマンの2人はスタジオでVTRを見るが、設楽統(47)はMCの役割が強く、ロケは担当しない。
体を張ってロケを敢行するのは、相方の日村勇紀(48)だ。この日は「新米の季節」をテーマに掲げ、新潟県に向かった。
深夜や夕方に放送されていた頃は、地元民との触れあいが見どころの1つだった。しかし現在は新型コロナの感染防止を最優先とし、直接のやり取りは自粛している。
その代わり、人通りの多いバスセンターなどに“日村ロボ”を設置。スピーカーを使って通行人に声を掛け、「せっかく新潟に来たのだから、××を食べていきなさい」というお勧めの一品を教えてもらう。
新潟県内では、日村は自らハンドルを握って運転し、通行人に教えられた店へ向かう。この日、番組で平らげたのは、若鳥の半身揚げ、へぎそばとタレかつ丼、回転寿司、激辛まぜそば、焼きそばにミートソースを載せた新潟のご当地グルメ「イタリアン」──という品々だった。
「何の変哲もない」
更に「この恋あたためますか」(TBS系列・火・22:00)の番宣で、主役の森七菜(19)と中村倫也(33)が高崎市で行ったロケも並行して放送された。
こちらもロボットを使って通行人に取材。店を推薦されると、森も中村も携帯を使って取材を申し込む。共に美男美女だが、カメラの前で肉汁ハンバーガーにかぶりついたり、ブランド豚を使った豚丼を平らげたりと、なかなかの食いっぷりを披露した。
「失礼ながら、何か特徴のある番組ではありません(笑)。『ぴったんこカン・カン』(TBS系列・金・20:00)と『火曜サプライズ』(日本テレビ系列・火・19:00)を足して2で割ったような旅グルメ番組です」(同)
だが視聴者は支持している。その理由の1つに、ゲストのキャスティングがあるという。前週の10月17日もTBSの日曜劇場「危険なビーナス」(21:00)の番宣で、妻夫木聡(39)と吉高由里子(32)という豪華な顔ぶれだった。
「ただスペシャル版ではない週も好調で、ここに番組の底力が出ていると思います。最高平均視聴率を記録した9月27日の放送は番宣がなく、ギャル曽根さん(34)、磯山さやかさん(37)、野呂佳代さん(36)という食いっぷりの良い、視聴者の好感度が高い女性3人をキャスティングしました。これが成功の要因でしょう」(同)
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