ベリッシモ・フランチェスコが日本で見つけた飲食店 美味しいNIPPON

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第62回は、ベリッシモ・フランチェスコさん。今回は「タランテッラ ダ ルイジ」に伺いました!!

 日本人が一般的に思い浮かべる“イタリア人男性像”をもっとも体現しているのではあるまいか。明るくお調子者で、とことん女性が好き。テレビ番組やCMでおなじみのベリッシモ・フランチェスコさんは、“モテるために料理研究家になった”とおどけるが、行きつけの店を尋ねると、紹介してくれたのは東京・白金の「タランテッラ ダ ルイジ」。イタリアで修業を積んだシェフが腕をふるう、本格イタリアンである。

「10年ぐらい前にテレビ番組のロケで来たのが最初。“ナポリのピザ? 本当においしいの?”とナメてたんですけど、すごくおいしかった。東京でもトップレベルだよ」

 風光明媚な港町として知られる彼の地をイメージして、店内には海色のタイルが。異国情緒がたまりません。

「いいイタリアンレストランの条件は、まず入ったときに、ヘンな匂いがしないこと。それと、店長の口が堅いことだね(笑)」

 さすが、プレイボーイならではの視点。そもそも、どうして日本に来たんですか?

「子どもの頃から日本のテレビゲームオタクでね。ファミコンにニンテンドウ64、なんでもやったよ。半年の語学留学のつもりで19年前に日本に来て、そのまま今に至ります。食べ物も合うし、女の子もいっぱいいるからね」

 いつも注文するという前菜の盛り合わせには、生ハムやブロッコリーのアンチョビソテーとともに、クモエビの揚げ物などの珍しい逸品も。シンプルを極めたマルゲリータは、ソースとモッツァレラとオリーブオイルの塩梅が絶妙。ベリッシモさんの故郷、ラツィオ産の白ワインがトークを過熱させる。とてもじゃないがここには書けない、下ネタのオンパレードである。

 デザートはナポリ名物のババ。ラム酒がしみたスポンジケーキが、ナポリ流の食事を締めくくる。

「女性を連れてきたら、絶対に喜ばれるよ」

 ベリッシモさん、師匠と呼んでもいいですか?

週刊新潮 2020年10月29日号掲載

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