巨人、育成指名の唐津商「坂本勇人」 打撃フォームも「坂本勇人内野手」にソックリ

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 10月26日のドラフト会議で、巨人は育成6位で唐津商(佐賀県)の坂本勇人クン(18)を指名した。言うまでもなく、巨人の坂本勇人内野手(31)と同姓同名というので、スポーツ各紙はこぞって、2人の写真を並べて報じた。

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 坂本クンが巨人に指名されると、ネット上でも話題になり、「坂本勇人」がTwitterトレンドで1位になった。登録名をめぐって、早くも「勇人」や「坂本勇人2号」を提案する意見があがっている。

 過去にも同姓同名の選手がいた球団がある。1971と72年、西鉄に高橋明という投手と外野手。82年、阪神には佐藤文男という2人の投手が在籍した。86年から89年、日本ハムで活躍した田中幸雄投手と内野手についてはご記憶の方も多かろう。田中幸雄は、「田中幸」と「田中雄」で登録されていた。

 では、一躍脚光を浴びた坂本クンは、どんな選手なのか。

 彼が生まれた時、坂本内野手はまだ13歳である。母方の曾祖父・勇さんの名をもらって勇人と命名されたという。

得点圏で勝負強い

 小学3年の時、「はまゆう少年野球クラブ」に入り、野球を始める。小学生のときは捕手だったが、浜玉中学軟式野球部では、投手と捕手を兼務。中学3年の夏の中体連で県大会優勝を果たし、プロを意識するようになった。中学時代には、坂本内野手のバッティングフォームをマネしたという。どうやら坂本内野手は、憧れの選手だったようで、実際、ネット上で坂本内野手と坂本捕手のバッティングフォームを比較すると、そっくりなのである。

 唐津商では捕手に専念し、1年の夏からクリーンアップを打った。夏の全国高校野球選手権佐賀大会で準優勝。5番で、打率は5割を超えた。2年生から肩を強化すべく、チューブを活用してインナーマッスルのトレーニングを行った。その年の秋の県大会では準優勝だった。今年の夏に行われた県独自の「SSP杯」では、13打数9安打6打点と活躍し、チームを4強に導いた。

「まさか、巨人から育成で指名されるとは、思ってもみませんでした」

 と話すのは、唐津商の吉冨俊一監督である。

「巨人から指名されたことは、大変光栄なことだと思っています。坂本は、1年からクリーンアップを打つなど、バッターとしての評価は高い。高校の通算本塁打は16本で、ホームランバッターというよりも、野手の間を抜けるようなヒットを打つのが特徴です。得点圏打率も高かった。勝負強いバッターなんです」

 キャッチャーとしてはどうか。

「セカンドへの送球スピードは2秒を切って、1・9秒とか1・8秒。めっぽう速いというわけではありませんが、スピードよりも、正確性があります。日頃から下半身を鍛えているので、その成果でしょう」(同)

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