テレ朝、木曜ドラマ「科捜研」「七人の秘書」の明暗 放送されない「ドクターX」に原因?

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「科捜研」が15年ぶりの低視聴率

「『科捜研』の初回としては近年稀に見る低視聴率でした。前シリーズは、昨年4月から今年3月まで1年間放送されましたが、その平均でも11・6%です。近年の初回だけを見ても、12~13%は取っています。10%台のスタートは、04年のSeason5(9・2%)以来、15年ぶりのこと。それほど高い人気を誇り、安定していたドラマだったはずですが……」

 主演の沢口靖子(55)に変化があったわけでもない。

「むしろ、共演者に見飽きた感があります。とにかくテレ朝は同じ役者ばかり使いたがる傾向がある。内藤剛志(65)や金田明夫(66)は、9月まで2クール放送していた『警視庁・捜査一課長』に出演していました。彼らが今回も警察官として出演しているので、変化に乏しい。なにより『科捜研』は、前シリーズは1年間放送され、今年3月に終わったばかり。その辺りは、同じ長寿シリーズでも、入念に宣伝もし、キャストにも変化をつける『相棒』とは明らかに違います」

 Season19がスタートした「相棒」の初回(10月14日)は17・9%、第2話(21日)は16・4%と、相変わらずの強さを見せつけた。

「亡くなった芦名星さんが出演したことも注目されましたが、ストーリーに奥行きもありました。こちらは若い人も観ているようですからね」

「科捜研」はSeason20にしてまさかの崖っぷちに?

「今にして思えば、沢口と米倉をセットで放送する相乗効果もあったのかもしれません。他局を見回しても、50代のヒロインと40代のヒロインが活躍するドラマの二本立てというのはなかなかありませんからね」

 もっとも、「七人の秘書」にも不安があるという。

「今後の舞台は、木村が秘書を務めている銀行が中心になりそうです。銀行ものは『半沢直樹』(TBS)でお腹いっぱいになっていますから、はたしてこのまま数字を維持できるか。さらに舞台となる東都銀行は、頭取だった橋爪功(79)が初回で死んでしまいました。あの銀行に大物の役者が残っていないのも気になります。秘書たちの人数が多すぎて、悪役に大物を起用する余裕がなくなってしまったのか、あとは財務大臣役の岸部さんくらいしか残っていません」

 頼みの綱は、ナレーションの岩下志麻(79)か?

週刊新潮WEB取材班

2020年10月29日掲載

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