「日本に学んだ」李健煕サムスン会長が語った「韓国の政治は4流、官僚と行政組織は3流、企業は2流」

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「なぜ未だに日本に依存するのか、早く国産化できないのか」と韓国の政治家

 残念ながら李健煕会長が死去した現在、韓国では「口先だけ克日と叫ぶ政治家」が幅を利かせている。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨年8月、日本政府が韓国に対するホワイト国リスト排除措置の実施後、「私たちは再び日本に負けはしない」と宣言した。

 しかしながら、韓国政府がサムスンのためにできることはなかった。

 李健煕会長の息子、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は当時、半導体・ディスプレイ生産に必要な素材需給に支障を来たさないよう密かに日本を訪れて企業トップや政治家を説得している。

 サムスンをはじめとする企業関係者らが円滑な素材供給を求めるために日本を訪れていた頃、韓国の政治家らは「なぜ未だに日本に依存するのか、早く国産化できないのか」と催促した。

 政治家が「克日」のためにやったことといえば反日感情の扇動と不買運動だけなのに、日本に真に学び克服しようとする人々に訓戒をするとはいったいどういうことなのだろう。

 李健煕会長は1995年の北京出張当時、韓国メディアとの懇談会で次のように話した。

「我が国の政治は4流、官僚と行政組織は3流、企業は2流だ」

 幸いにも企業は1流となったが、未だに政治が4流なのは確かなようだ。

田裕哲(チョン・ユチョル)
日韓関係、韓国政治担当ライター

週刊新潮WEB取材班編集

2020年10月29日掲載

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