“家庭用サウナ”で謝罪した大阪「池田市長」 姑息な隠蔽工作と種子島問題で火に油

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Twitterで反論を公開

 また冨田市長は、Twitter上で、釈明、反論の文書を公開した。その中に、少なくとも1点、これまでの主張と矛盾する記述がある。

 もともと市長には「今年の夏休みは淡路島へ帰省するとしながら、実は種子島に行った」という疑惑が取り沙汰されており、その件に関する反論の部分だ。

 特に市長が夏休みを取っていた間、池田市の高齢者施設で新型コロナのクラスター感染が発生した。市公式サイトには、《8月11日現在、市内の民間高齢者施設で、市外居住者を含めた27名の感染が確認されています》という広報文が掲載されている。

 この時、種子島にいたかどうかが問題となっているわけだが、Twitterに発表された文章には、以下のような記述がある。まず帰省の部分からご紹介しよう。

《今夏のお盆に、亡くなった祖母のお墓参りや田畑の整理等のため、母方の田舎へ帰省しました。その最中に、市内の民間施設でクラスターが発生しました》

《しかし、遠隔でも対応できる態勢を整えた上での帰省でしたので、職務代理者の副市長と綿密な打ち合わせを行い、新型コロナの感染予防については、対策本部長として十分な対応ができたものと考えております》

矛盾する反論

 そして種子島については、以下のように説明した。

《種子島へは、クラスターが落ち着いた後、週末の時間を使って私費で伺ったものです》

 ところが9月市議会で、冨田市長は種子島を訪れたことを否定しているのだ。矛盾と言っていい。

「議会では市議の1人が『コロナの発生時、市役所で陣頭指揮を取らなかったのはなぜですか』と、もう1人の議員が『実は種子島に行っていたでしょう』と質問しました。これに市長は激昂するなどし、詳細な反論は一切せず、答えをはぐらかしてしまいました。要するに種子島に行ったことを否定したのです」(同)

 市議会では「種子島には行ってない」としながら、Twitterでは「種子島に行った」と認めた。これには市政関係者も呆れる。

「文字通りの議会軽視で、これは市議会としても抗議が必要な問題です。市長の“虚偽説明”は追求されるべきでしょう」

光熱費の問題

 最後に「光熱費返還」についての痛烈な批判をご紹介しよう。

「市役所の電気メーターは一括です。市長が使った電子レンジやサウナの電気代はどうやって計算するのでしょうか?

 きっと市長は、市の担当職員に『計算しとけ』で終わりでしょう。ですが、具体的に計算方法を編み出し、金額を算出するのは市職員です。これが尻拭いでなくて何でしょうか。

 冨田市長は自分で電気代の算出方法を編み出し、それを職員に指示すべきです。それができないのなら、市長の反省を信じることはできません」(同)

 デイリー新潮は10月27日、弁護士を通じて質問状を送付した。翌28日、《記者会見の場で申し上げたとおりでございます》と文書で回答があった。

週刊新潮WEB取材班

2020年10月28日掲載

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