少女に性的暴行、動画を販売した男 卑劣すぎる手口と余罪とは

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 類を見ない卑劣漢である。10月13日、強制わいせつと児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで神奈川県警に再逮捕された近藤善広(33)

「彼は9月に最初の逮捕状を執行され、捜査で別の新たな事件が浮上し、再逮捕となりました」(県警記者)

 経緯はこうだ。

「今年6月、神奈川県警が情報提供をもとに東京都内の近藤の自宅アパートを捜索、押収したスマホやパソコンを調べたところ、彼が少女に性的暴行を加え、その様子を撮影、ネット上で数十万円で販売していたことがわかりました」(同)

 写っていた少女の姿やSNSの記録などから明らかになったのが、昨年2月の宮城県内での犯行だ。

「近藤は、スマホのSNSアプリを通じて宮城県在住の小学6年生の女児と知り合い、自宅住所を聞き出すと、仙台にいきなり現れ、彼女を呼び出した。『撮った動画を販売するから、売り上げの半分をあげる』と言い、数日間の滞在中に複数回、女児を市内のホテルに誘い出したんです。撮影は家庭用のビデオカメラをベッドの前に固定する、実に本格的なものだった」(同)

 性行為のほか、わざわざ持参した下着を少女につけさせ、ポーズをとらせるといった所業にも及んだ。約60点の画像・動画を作製・販売したが、売り上げの中から女児に渡した金銭はない。

 そして、さらに判明した事件で今回の再逮捕に至った。社会部デスクが言う。

「2年前の4月、近藤は不動産会社に勤務し、西東京市内で販売中のマンションのモデルルームで働いていました。そこのカギを使って彼は部屋を犯行に利用したんです」

 近藤はある日、西東京市の公園で小学5年生の男児に声をかけ、数日後にまた落ち合った。男児に「お金をあげるから」と言い、小学4年生の女児に声をかけさせ、次の日に3人で集合すると、モデルルームに向かったのである。

「浴室などいくつかの部屋で少女にわいせつ行為を働き、やはりその様子を動画に収めた。男の子は別室で待機させていました」(同)

 動画は同じように売られ、彼は金を手に入れた。

 つまり(1)もっぱら女児を狙う男は、(2)男児を利用して標的を安心させて接近、(3)性行為に及んでいる。その罪深さは言語に絶する。さらには(4)様子を撮影し、(5)販売までしているのだ。

 近藤の暮らしたアパートは都内杉並区の一角にある。

 彼の隣室の住人は、

「まったくどんな人だったか知らない」

 と言うばかり。部屋にひとり籠って動画の編集に没頭していたか。近藤はこれら2件以外にも、過去3年余で10人以上の少女に同様の行為をしたと供述している。

 死ぬまで獄に繋いでおくほかあるまい。

週刊新潮 2020年10月29日号掲載

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