26年前の「日野町事件」で問われる裁判官の罪 彼らはこうして冤罪事件に加担した
「日野町事件」といっても知る人は少ない。大津地裁が再審開始を決定し、認めない検察が大阪高裁に即時抗告している、36年前の殺人の冤罪である。濡れ衣で刑務所に入れられた男性は雪冤を果たせず他界した。純朴な市民に無念の死を遂げさせたのは裁判官である。
1984年12月29日夜、滋賀県日野町の「ホームラン酒店」の店主、池元はつさん(当時69)が行方不明になり、年明けて1月18日に町内の造成地で遺体が発見、4月末に町内の山中から壊されたからの手提げ金庫が見つかる。...