韓国で「反日」は宗教化し、狂気に満ちた全体主義社会へ進んでいる

国際 韓国・北朝鮮

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日本に対する劣等感を拭いきれず、国をもって反日感情を育ててきた。

 スポーツの日韓戦が行われると、アナウンサーは「日本にだけは必ず勝たなければならない」と反日感情を刺激する。

 このようにして、韓国は1945年以降、日本に対する劣等感を拭いきれず、国をもって反日感情を育ててきた。

 しかも、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は就任演説で、韓国の近代史に触れ、「正義が敗北し、機会主義が蔓延した時代」、「独善と腐敗の歴史」「分裂の歴史」「敗北の歴史」「屈辱の歴史」など、韓国の正統性を否定する発言を続けた。そして、そのすべての原因は親日派を断罪できなかったことにあるとし、歴史を正しく立て直す運動を主導した。

 一体、清算されていない「親日残在」とは何であり、どれほどの親日派とその子孫がいい思いをしてきたと思ってこのような発想をするのだろうか。

 文大統領の娘は、日本の国士舘大学に留学をしたとされる。趙廷来氏の言葉を借りるなら、文大統領も親日派になるわけだ。

 もはや国家主義、民族主義という、時代錯誤的な「くびき」から脱し、客観的な見方で歴史を直視しなければならない時だ。

 政治家たちの計算によって、また市民運動をかこつけた金儲け集団の、歪曲と煽動で日韓関係が破綻に陥っていることを座視してばかりいていいのだろうか。

 今の韓国社会は、国家と民族意識の過剰による、狂気に満ちた全体主義社会に進もうとする兆しが見える。

 どうか近未来に世界10位圏の経済大国になるという国に相応しい、韓国社会の集団知性がまともに作動することを期待する。

李東原(イ・ドンウォン)
日韓関係史が専門の評論家。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年10月22日掲載

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