韓国で「反日」は宗教化し、狂気に満ちた全体主義社会へ進んでいる
反日種族主義の李栄薫氏に対して、「彼の言葉はすべて嘘だ」と述べた大ベストセラー作家
一例として、李栄薫(イ・ヨンフン)元ソウル大教授らの『反日種族主義』が韓国社会でベストセラーになったことは、以前の韓国社会では到底想像すらできないことだった。
李栄薫氏らは『反日種族主義』において植民地近代化論を主張した。
つまり、韓国社会の底流には「親日は悪で反日は善」という認識、即ち、反日種族主義があると言って、従軍慰安婦の強制動員などを否定し、日本の植民支配によって韓国社会が近代化したというものだ。
これに対する韓国社会の反応は熱く、猛烈な批判が相次いだ。反日が宗教化してしまった韓国社会では当然の反応だった。
『反日種族主義』の共同著者たちには民族の名の下で告訴、告発が相次ぎ、各種マスコミは口を極めて罵るような批判を浴びせた。
そして、今月12日、韓国だけで700万部が売れたという『太白山脈』の作者、趙廷来氏は、ソウルの韓国プレスセンターで開かれた文壇50周年記者懇談会で、反日種族主義の李栄薫氏に対して、「彼の言葉はすべて嘘だ」と述べ、「新種売国奴であり、民族反逆者だ」と主張した。
李栄薫氏はかつて論文などで、趙廷来作家の小説『アリラン』で日本軍が朝鮮人を虐殺する場面などを例に、「狂気に満ちた憎悪の歴史小説」だとし、虚偽と捏造された内容で韓国社会において反日感情を助長した部分が大きいと批判している。
趙廷来氏は引き続き、「必ず民族の精気のために、また歪曲された歴史を立て直すために「反民特委」を復活させなければならない」、「日本に留学経験のある150~160万の親日派を全部断罪しなければならない」と述べた。
反民特委とは反民族行為特別調査委員会を指し、1948年、日本の植民地時代に行われた反民族行為を処罰するために国会に設置された特別機構である。
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