帰蝶さまのいない「麒麟がくる」なんて……放送再開後、川口春奈はなぜ出演しない?
民放ドラマに流出
「4月から6月まで、丸3カ月収録できなかったのです。そのため、6月7日の21話を最後に、6月14日から8月23日まで放送休止となりました。8月30日にようやく22話を放送したものの、翌週は台風10号の報道に切り替えられた。9月13日(23話)から無事に放送されていますが、放送再開後、川口は一度も出演していません。そのせいか、初回は19・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)の高視聴率を記録した『麒麟がくる』は、再開後は13%程度となっています」(同)
実は、帰蝶に関しては、信長に嫁いで以降の歴史的資料はほとんど見つかっていない。しかもドラマの舞台は京都が中心になりつつある。京にいるはずもない彼女が出てこないのは不思議ではないが、それを見越した書き込みもSNSにはあるのだ。
〈駒ちゃんファンには申し訳ないが、架空の女性キャラを前面に押し出すのなら、帰蝶様、吉乃様、光秀殿の母上、煕子殿など実在の女性をもっとプッシュして活躍させた方がいいといつも思いながら見てます。合戦も少ないし、なんか残念。〉
「確かにそうなんです。門脇麦(28)の演じる駒や、尾野真千子(38)の伊呂波太夫は架空の人物ですが、光秀は彼女らに頼りまくりで、ストーリーを引っ張っています。しかも、引きの映像が少なく、彼女たちのアップが非常に多い。まるでファミリードラマのようになっています。一方、帰蝶は実在の人物ですからね、資料がないならないなりに脚本も自由に書けるはず。京都にいるのが不自然なら、岐阜なり尾張から信長や光秀を思うシーンがあっても良いはずです」(同)
10月11日の27話では、堺の豪商・今井宗久(陣内孝則[62])が、帰蝶とは昔からの知り合いであることを語るものの、川口が登場することはなかった。
「出演のクレジットにも彼女の名前は出てきません。やはりスケジュール調整に無理が出てきたのでしょう。大河の出演はなくても、11日にスタートした新ドラマ『極主夫道』(日本テレビ系列/読売テレビ制作)のヒロインですからね」(同)
「極主夫道」は、“不死身の龍(たつ)”と呼ばれた元・最凶ヤクザの龍(玉木宏[40])が足を洗って、専業主夫として妻(川口春奈)や娘(白鳥玉季[10])を守りつつ、家事に命を賭けるコメディドラマだ。家事全般が得意な龍に対し、川口演じる妻は武闘派らしく、元気に演じている。
「初回視聴率は11・8%と上々の船出でした。主演の玉木は9月15日に最終回を迎えた『竜の道 二つの顔の復讐者』(フジテレビ系列/関西テレビ制作)に出演していましたから、9月上旬には『極主夫道』の撮影に入ったはずです。もちろん川口も一緒でしょう。8日には二人で番宣のため、日テレの『ZIP!』にはじまり、『スッキリ』、『バゲット』、『ヒルナンデス!』、『news every.』、さらに『行列のできる法律相談所』など立て続けに出演していました。麒麟ファンにすれば、番宣なんかやってないで、大河の収録に参加してよと言いたいところかもしれません。しかし、『極主夫道』は、大河の代役よりも先に決まっていた話です。大河を優先したら、読売テレビや玉木にまで迷惑をかけることになります。事務所にしてみたら、民放プライムの準主役のほうがギャラもいいですからね。NHKだって、これ以上無理は言えないといったところでしょう」(同)
「極主夫道」にはもう一人、「麒麟がくる」に出演中の役者がいる。今後、信長を手こずらせ、光秀を謀反に駆り立てることになるかもしれない足利義昭を演じる滝藤賢一(43)である。
「『極主夫道』の1話では、まだ獄中にいるヤクザ役でチラッとしか出ませんでしたが、彼が出所するシーンで終了しました。つまり2話からは出番が増えるでしょう。まさか、大河から将軍義昭までいなくなることはないのでしょうが……」(同)
さらに、光秀の妻・煕子(ひろこ)を演じている木村文乃(32)は、10月22日から主演ドラマ「七人の秘書」(テレビ朝日系列)がスタートする。
「『麒麟がくる』は東京五輪を見越した5話分を遙かにオーバーして放送中止になりました。NHKは今後、何回放送するのか発表していませんが、このまま全44話を放送するとすれば、最終回は来年になります。大河はまだ27話までしか放送されていませんが、そんな中、大河の重要な出演者の複数が民放ドラマの主役級に同時進行で出演するなど聞いたことがありません。このまま大河の撮影は無事にできるのか、心配になります」(同)
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