災害などで“車中泊”を余儀なくされたら、絶対気を付けねばならないことは?

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安全な場所に自分の駐車場

 携帯トイレも用意しておくべきだという。

「学校の校庭などで車中泊する場合は、問題ありませんが、トイレがない場所に車を止めざるを得ない場合もあります。今は消臭剤尽きの携帯トイレがありますから、便利です。いつでも車中泊ができるように、日頃から災害用のグッズを準備しておくと良いでしょう」

 一方、台風や豪雨の際の車中泊避難は非常に難しい。

「雨を凌ぐという意味では車は安全ですが、溜まった水の中や濁流の中では、なすすべもなく、危険です。台風が接近して、自宅近くの川の氾濫が予想されるとき、ハザードマップなどを見て、安全な場所を確認し、いち早く車で避難する選択もあります」

 コロナ禍の影響で、こんな異変が起きているという。

「最近、コロナ感染のリスクを嫌う人が、プライベートなキャンプ場を持つようになっています。森林だと100~200万円でかなり広い土地が買えますからね。災害が起きたら、そこで車中泊して過ごせばいい。その土地に果物とか植えたりすれば、より快適な生活を送ることができます。普段、車中泊として使う道の駅やオートキャンプ場などは連泊が難しい。安全な場所に自分の駐車場を確保しておけば、快適な避難所となりますからね」

週刊新潮WEB取材班

2020年10月16日掲載

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