日本不買の「韓国」でも「日本依存」は高まり、「日本車」販売量は増加という皮肉
韓国国民に忍耐を強いる「NO JAPAN運動」
韓国の進歩勢力が国家体制を維持するための常套手段。それは国民に他国への反感を煽ることだ。金大中(キム・デジュン)元大統領と盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の時代、その対象はアメリカだったが、現在の文在寅(ムン・ジェイン)大統領政権では怨嗟の対象は日本である。
これまでも日本との対立は幾度となくあった。歴史しかり、真実が完全に究明されていない問題が存在するためだ。
だが、韓国政府が昨年来主導している「NO JAPAN(日本不買)運動」は深刻なダメージが大きいといえる。
インターネットを中心に広がったNO JAPAN運動は現在も進行中であるが、その実情を顧みると様々な問題や葛藤で満ちている。
もちろんそれらの問題や葛藤は、韓国国民に忍耐を強いるものである。
韓国では日本人の特徴について語るとき、「本音と建前」が例に挙げられる。
日本人の二重性を皮肉る言葉だが、このような特性は日本人だけでなく、韓国人や西洋人にも見受けられる。どんな世界でも本音だけで生きては行けまい。
しかし、日本と韓国、西洋を比較したとき、二重性が最も顕著な民族は韓国人だ。
愛国者ぶってはいるが、徹底的に個人の利益だけのために行動する傾向
表向き愛国者ぶってはいるが、実体は徹底的に個人の利益だけのために行動する傾向が強いからだ。
個人の特性を非難しようとしているわけではないが、このような特性が集団化して考え方の違う者にも強要するのは大問題だ。
表向きは反日、反米を謳っているが、反米デモにナイキのシューズを履いて行き、NO JA-PAN運動に賛同しても、子どもにはソニーのウォークマンやプレイステーションを買い与える親がほとんどだ。
このような購買姿勢を批判しているのではない。国際化時代に不買運動や反米、反日が果たして効果があるのかということだ。
日韓関係は非常に独特だ。
関係が良かった時期もあれば、ぎこちない時期もある。東日本大震災が発生した時、韓国はPRAY FOR JAPNAキャンペーンを行った。
良い隣人の困難な状況を助けようという動きが、わずか9年で日韓が互いに自由に行き来できないほど最悪になった。
現在の状況は、国際関係と民族的なウィークポイントを利用する文在寅政権の悪癖が招いたものだ。
もっとも、文在寅ひとりの問題ではなく、何も考えずに他人のせいにするのを好む彼の賛同者が問題だ。
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