「慰安婦」少女像をドイツに企画・設置した「市民団体」の正体とは?

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「親日メディアと反政府団体が、寄付金を盗用した」

 実際に正義連はホームページに'国際連帯活動の内訳'の一つで、ドイツ内でコリア協議会と共に慰安婦被害者をドイツに招待してイベントを行っていると堂々と紹介している。

 特に尹美香氏は、2017年3月にドイツ南部のバイエルン州のレーゲンスブルク近くのヴィーゼントにあるネパール・ヒマラヤパビリオン公園内に設置された最初の少女像についても、コリア協議会を通じて設置方法などに関与していたことがわかった。

 その上、コリア協議会のドイツ語版ホームページに掲載されている尹美香氏の韓国内での疑惑に関する記事では、「親日メディアと反政府団体が、寄付金を盗用した」と勝手な主張した尹美香氏がトップページを飾っている。

 コリア協議会の記事通りだとすれば、尹美香氏を慰安婦の募金の横領や背任、詐欺などで起訴した韓国検察、そして「30年間、正義連と尹美香氏に騙されて利用された」と寄付金の流用疑惑を最初に提起した慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)氏、正義連と尹美香氏宛に寄付せず、直接慰安婦被害者たちに募金を渡して助けようと主張する韓国国民と政治家全員が親日であり、反政府行為をしていたことになる。

「日本軍はアジア・太平洋地域で女性を性奴隷として強制的に連行」と刻まれて

 10月11日、正義連は今回のコリア協議会が設置した少女像の撤去についても、日本を非難する発言を行っている。

「市民の合意下で建立された少女像に対する日本政府と右翼団体の撤去要求は、ベルリン市民の努力をないがしろにする」とし、ドイツ政府の措置は不当だと主張した。

 また、日本とドイツが慰安婦問題を解決するための努力を無視し、表現の自由を侵害したと指摘、これを国連にも告発すると警告している。

 おそらく正義連は、ミッテ区がなぜ少女像撤去を決めたのか詳しくは知らないようだ。

 コリア協議会が、戦時下の女性への性暴力に抗議の意思を示す「芸術作品」として少女像の設置を申請。ミッテ区は普通の「芸術作品」として1年間の設置を許可した。

 しかし少女像に刻まれた碑文には「第二次世界大戦時、日本軍はアジア・太平洋地域で女性を性奴隷として強制的に連行した」とドイツ語で書かれている。

 全ての戦争で被害者となった女性ではなく、日本軍を非難する目的が強い内容であり、ミッテ区はこの銅像が芸術作品として政治的・国家的問題を引き起こすと判断し、コリア協議会が碑文の内容を事前に申告しなかったこともあり、撤去するしかないと説明した。

 だとすれば、碑文に尹美香氏と正義連の悪行も一緒に刻むのはいかがだろうか。コリア協議会のホームページではビジネスの一環として「偏った偏見を克服できる討論を同時に行う」と紹介している。

 コリア協議会が刻んだ碑文の内容だけを読めば、残念ながら討論を何度行っても偏見を克服することはできないだろう。

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