「相棒」の後継に「刑事7人」が浮上 現場から大人気「東山紀之」の人心掌握術

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テレ朝も東山も気を遣う

「主演の渡瀬恒彦さんが亡くなってしまいましたからね。イノッチ主演の『特捜9』になってからは、今年がSeason3。実は今期の平均視聴率は13・9%と、『刑事7人』よりもいいのですが、同じジャニーズ事務所の先輩を差し置いて、ポスト『相棒』というわけにはいかないかもしれません」(同)

 テレビ局がそこまで気を遣うだろうか。

「このところジャニーズの所属タレントは、元所属も含めて、暗いニュースが少なくありません。そんな中、ヒガシとキムタク(木村拓哉[45])は今もしっかり数字を持っています。キムタクの『BG ~身辺警護人~』(テレ朝:木曜21時)も、新シリーズの企画が上がっているようです。またヒガシの『刑事7人』は、今期第6話にA.B.C-Zの河合郁人(32)がゲスト出演したように、ジャニーズの若手を出演させることも出来できるので、テレ朝にとってもジャニーズにとってもwin-winの関係になれる数少ない番組なんです」(同)

 東山の義父を演じる北大路欣也が、「ユーはどうだ??」なんて、まるでジャニー喜多川氏のようなセリフを言うのも、win-winのせいなのか?

「ヒガシの役名が天樹悠だからですけど、なんだか狙っている気もしますよね」(同)

 一方、主演の東山の気遣いも負けていないという。

「もともと几帳面な性格の人ですからね、差し入れをいつもしてくれて、スタッフにも気を遣ってくれるんですよ。放送されるのが夏なので、アイスや飲料が多いですね」(同)

 17年のSeason3スタート前に、会見で明かされたエピソードがあるという。

「このシリーズからレギュラーになった塚本高史(37)が、『僕は今回“アイス要員”として呼ばれたんじゃないか』と言い始めると、ヒガシが『塚本くんが現場にアイスクリームを差し入れてくれるおかげで、現場の雰囲気がいい』と賞賛したんです。すると、塚本は『実は裏で、東山さんが“会計は全部、僕に回して”とおっしゃって、支払ってくださっている』と明かしたんです。別の共演者からも『食事会でも、東山さんが知らないうちに支払っている』なんて話も出ました。ヒガシは『好感度をアップさせたいと思って、頑張っているだけです』なんて言っていましたが、彼の差し入れは業界でも有名です。撮影時期が重なる後輩イノッチの『特捜9』に現場にまで差し入れすることもあるそうです。『刑事7人』の現場では、ヒガシから差し入れが入ると、いったん撮影を中断し、スタッフ、演者みんなで際しれを食べ、数分後、撮影を再開出来できるチームワークが出来上がっているそうです」(同)

 一説には、ヒガシの差し入れは、“恋人説”まで出た故・森光子に仕込まれたとも。

「森さんも気遣いの人でしたからね。ヒガシの場合は、差し入れが高じて、後輩の舞台初日にテレビやマッサージ機まで贈ったという逸話があります。イノッチがラジオで話したことがありますが、“もうそろそろやめません?”といってよやく収まったとか」(同)

 そこまでやられたら、スタッフだって、東山に不満はあるまい。

「その上、彼は台本や演出に一切、文句を言いません。とにかく真面目でいい人なんですよ。ですからスタッフからの評判もすこぶるいい」(同)

 ポスト「相棒」は「刑事7人」で決まりか。

週刊新潮WEB取材班

2020年10月14日掲載

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