声優ブームの中、ジャイアン「木村昴」がバラエティ番組を席巻する理由
原点は「激レアさん」
身長183センチの30歳。父がドイツ人、母が日本人で、7歳までドイツで過ごした――これが男性声優のプロフィールというから面白い。そして最近、バラエティ番組で大活躍なのだ。
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このプロフィールは、テレビアニメ「ドラえもん」(テレビ朝日系列・土・17:00)でジャイアン=剛田武の吹き替えを担当している木村昴のものだ。
ドイツから日本に戻って子役として活躍。「ドラえもん」は2005年、声優陣を一気に刷新したが、その時にジャイアン役をオーディションで射止めた。当時は何と14歳の中学生だった。
本名はスバル・サミュエル・バーチュ。両親は共に声楽家だ。ジャイアンとは真逆で、抜群の歌唱力を誇る。
“音楽原作キャラクターラッププロジェクト”という「ヒプノシスマイク」ではラップを披露しており、高く評価されている。
そして今、木村はブレイク前夜という勢いだ。
まず、アニメ版の「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」(TOKYO MXなど・土・24:00)が10月3日からスタートした。
公式サイトを見ると、木村の名前は一番上に記載されている。
子役としてデビュー
さらに10月5日、「おはスタ」(テレビ東京など・平日・7:05)の新MCに就任した。
「おはスタ」のMCと言えば、初代の山寺宏一(59)が1997年から2016年まで勤めたことで知られる。
番組を見る子供だけでなく、釣られて視聴する保護者にも顔と名前を覚えてもらえるチャンスだ。
木村は昨今の「声優ブーム」の文脈でブレイクを果たしたわけではない。
彼の場合、地上波のバラエティ番組、それもゴールデン帯の出演実績を積み重ねているのだ。民放キー局でバラエティの制作に携わるスタッフが言う。
「木村さんとバラエティ番組は面白い縁があります。小学生の時、羽賀研二さん(※「さん」については記事末尾に註)に似ていると評判になり、『ミニミニ羽賀研二』の名前でものまね番組に出演していたのです」
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