“史上最悪”と評価される「文政権」 資格のない人々が支配し、社会は分断

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なぜか北朝鮮の肩を持ち続ける統一部長官、李仁栄(イ・イニョン)氏

 李仁栄氏も任鍾晳氏と同様に学生民主化運動の重鎮出身だ。

 文在寅の所属政党「共に民主党」の中核幹部を務めた李仁栄氏は、今年4月の総選挙の際、「特定候補を当選させてくれれば国民すべてに特別災難支援金を支給するように努力する」と公約して話題となった。

 息子のスイス留学資金の出処や兵役逃れの疑惑も持ち上がり、統一部長官になった後、常識では考えられない対北朝鮮観が問題になっている。

 特に今年6月、韓国社会を騒がせた南北共同連絡庁舎の爆破に韓国国民の多くは怒りを覚えたが、李仁栄氏は「南北共同連絡事務所庁舎爆破に対する損害賠償請求は難しい」と発言。

 さらに「北朝鮮の大同江の酒や白頭山の水と、韓国の米や薬品と交換しよう」というセンスゼロの提案をした。

 李仁栄氏のこのような提案は、世界で行われている対北朝鮮経済制裁措置を逃れるための「小規模バーター交易」だが、中央日報の報道によると、統一部は韓国の南北経総統一農事協同組合と北朝鮮側の開城高麗人参貿易会社間で砂糖と酒を交換する「小さな交易」の承認を検討してきたという。

 南北経総統一農業協同組合は、貿易を成功させるために統一部に物品の搬入出の承認を要請したが、開城高麗人参貿易会社が対北朝鮮制裁リストに含まれていることが分かった。

 統一部は最近、北による韓国海洋水産部所属の公務員射殺・遺体焼却事件の直後、食糧支援と医療物資支援を承認している。

 文在寅政府発足以降、社会的に不満が最も多いのは、不動産や経済面での失政、国家を運営する社会指導層、政府高官の資質だ。

 実際に文在寅は国民との意思疎通の徹底を強調し、古い慣習の清算を掲げた。

 これには高位公職者の不動産取得問題、子息の兵役、各種利権への介入などを検証して登用するという内容が含まれているが、実際はそれとは裏腹に、親しい関係の無資格者に要職を任せている状態だ。

 親文在寅のお笑い芸人や作家が何の関係もない団体の要職に任命され、兵役を拒否した人物が軍人権センター長を務め、教師経験がない者が教育部長官になるなど、一般的な常識では理解できない部分が多い。

ソウルトンボ
ソウル在住の韓国人ライター

週刊新潮WEB取材班編集

2020年10月12日掲載

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