交際相手と共謀して元夫を殺害した“カバコ” 自称「多重人格」と「ホラ」で裁判は混乱
「知らない男が家に来て…。家族の意識はありません」
こんな119番通報が寄せられたのは、昨年3月9日夜のことだ。下谷署の捜査員が現場となった東京都台東区のマンション居室に駆けつけると、住人の須藤大さん(52=当時)が亡くなっていた。
通報したのは、同居していた内妻の坂下乃ぶ江(57)。彼女は、捜査員にこう説明した。
〈19時ごろ、宅配業者を名乗る男が「荷物です」と1階エントランスにある呼び鈴を鳴らした。須藤さんが定期購入している持病の薬の配達だと思い解錠し、自室の玄関ドア前で待っていると、エレベーターから降りた男に突然首を絞められて室内に押し込まれ、暴力を振るわれ気を失った。...