13人コロナ感染のロッテ 球団の不可解な説明とくすぶる“ススキノ感染源説”

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NPBの指針にもあった「ポジション被り感染防止」

 加えて問題視されているのは、外野選手4人、ショート3人と同じポジションの選手が被って感染したことだという。

「開幕前にNPBが定めたコロナ対策の指針には、『同じポジションの選手が可能な限り一緒に行動しない』とありました。結果だけ見れば、ロッテの対策が手ぬるかったと言われても仕方ありません。同じポジション同士の選手たちは、一緒に食事に出かけることも多く、外出先での行動に原因があったのではないかと考えられるのです」(同)

 6日の日刊スポーツの記事によれば、札幌遠征中の外出行について、松本本部長は囲み会見でこのように答えている。

Q:阪神での感染は会食が原因だった。ロッテの会食ルールは?

松本本部長:ビジターでは外出禁止の時もありますし、時には「4人以内、部外者とはダメ」とか。会食OKの時はルールを徹底していました。それを破ったことはありません。

Q:9月末~10月1日の札幌遠征での会食ルールは?

松本本部長:4人以内、部外者はダメ、だったんですけれど、誰1人(外食に)行っていないです。ビジターのホテルでの食事も、向かい合っての食事は一度もなく、ずっと横一列で食べていた。そういった中でこういうことになるので、恐ろしいウイルスだということをあらためて感じました。

札幌遠征中、外出は禁止されていなかった。だが、“誰1人”外出しなかった

 つまり、札幌遠征中に外出禁止令は敷かれていなかったことになる。だが、みなが自粛してのことか、「誰1人」外出しなかったというのである。

 記者は首をかしげる。

「ちょっと不自然ですよね。しかも、『誰1人』が感染者11人を指すのか、チーム全員を指すのかもよくわかりません。そもそも阪神がルール違反の会食をして、7人のクラスター感染を起こしたことが発覚したのが9月25日。その直後に、このような甘い対応を取っていたこと自体、彼らが強調する“徹底した対策”とは到底言えないのではないでしょうか」

 さらに、本誌が取材を進めたところ、あるススキノの関係者はこう耳打ちするのだ。

「いまススキノの、あるクラブでは、クラスター感染が発生しているのですが、28日頃にロッテの選手が来ていたというウワサが出回っています」

 なお、球団が6日にホームページ上に掲載したリリースには、

〈11名の行動履歴ですが、PCR検査摂取から48時間前以降の記録を調査したところ、いずれの選手、スタッフも10月2日(金)、3日(土)、4日(日)ともにZOZOマリンスタジアムへの車での移動、および練習、試合参加以外の外出記録はありませんでした〉

 札幌での行動は一切触れず、“48時間”についてだけ自信を持って説明するのだ。

 阪神が選手の行動記録を調べ上げて、ルール違反を公表した姿勢に比べて、随分と手ぬるい印象を受けはしないだろうか。

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