GACKT不在でも「芸能人格付けチェック」は高視聴率 伝統と構成作家で人気はピークに
きめの細かい演出
朝日放送テレビのヒット作を、具体的に見てみよう。
ごく一部を列挙してみると、「てなもんや三度笠」(1962~1968)、「プロポーズ大作戦」(1973~1985)、「探偵!ナイトスクープ」(1988~現在:金・23:16)、「パネルクイズ アタック25」(1975~現在:日・13:25)──こんな具合だろうか。
「スタッフが『面白い』と思ったことを徹底的に突き詰めた」という説明が、腑に落ちる番組ばかりだ。
「朝日放送テレビの番組は独りよがりなものが少ない。いいアイディアを変にいじり回さず、分かりやすい形で出します。これが視聴者ファーストの精神でしょう。
格好つけず、エンターテイメントに徹しているのが、視聴者に人気の理由だと思います」(同)
番組では、細かいところにも、しっかりと工夫が凝らされている。
「例えば浜田さんは、2つある控え室の扉を開けることで、正解者と不正解者を明らかにします。
その際、扉を一瞬開けては閉めたり、両ドアのノブを回したりと、様々なやり方でもったいを付けます」(同)
クラッシック一辺倒の選曲
この演出、「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系列・木・19:58)の「グルメチキンレース・ゴチになります!」と似ている。
「2人残ったどちらが最下位になるか、料理を作ったシェフなどは、ことさらもったいを付けて盛りあげます。
両番組とも、どれだけ効果的な演出かは、言うまでもありません」(同)
BGMも計算され尽くしているという。徹底してクラッシックの名曲ばかり使っているのだ。
「浜田さんが扉を開ける時は、リヒャルト・シュトラウス(1864~1949)の『ドン・ファン』。他にもカール・オルフ(1895~1982)の『カルミナ・ブラーナ』。
マヌエル・デ・ファリャ(1876~1946)の『三角帽子』、ピョートル・チャイコフスキー(1840~1893)の『序曲「1812年」』という具合です」(同)
「YAHOO!知恵袋」を見ると、「芸能人格付けチェック」の「かかっていた曲を教えて下さい」という質問がずらりと並んでいる。
BGMが、しっかり視聴者の心に刺さっていることがよく分かる。
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