「二階幹事長」に“そりゃないよ”の声 身内の「河村元官房長官」びいき際立つ

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「林さんと河村さんが勝負したら林さんの圧勝。それくらい林家の城下町」

 永田町関係者に聞くと、

「裏返せば、二階さんたちの焦りが見て取れますよね。実際、地元でチラッと聞いてもらうだけでわかりますが、林さんと河村さんが勝負したら林さんの圧勝。それくらい林家の城下町という意識が強いんです」

「だから、二階さんは自分が力のあるうちにもう一期、河村さんにやらせると意気込んでいる。遅かれ早かれ、地元は林さんの手に落ちると分かっていても関係ないんです」

 二階幹事長と言えば、山梨2区で現職の堀内詔子代議士に長崎幸太郎氏(現・山梨県知事)をぶつけて「勝った方が公認」と言ってみたり、静岡5区では、自民現職がいるのに無所属のまま二階派入りしている細野豪志元環境相の支持を呼び掛けたりと、「横暴ぶりが際立つ」(先のデスク)状況だ。

 二階氏はこの日、「定数1の選挙区に公認候補は1名だということは子どもでも分かること。党の公認は現職優先で進めたい」とも語っている。

 これまでの幹事長の流儀に従えば、両者がガチンコでぶつかり勝った方が公認という判断がないわけではないと思われるが、そうも行かないらしい。

「二階さんは山口の件について、“けじめをつける”と明言しています。メンツを最も大事にするヤクザはそれを潰されたら必死で相手のタマを取りに行く。実弾が飛びかわない戦争である選挙で、相手のタマを取るぞという意気込みなのかもしれません」(先の関係者)

 けじめを取るのはどちらの方か、それは1年以内にわかることでもある。

週刊新潮WEB取材班

2020年10月5日掲載

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