価値観共有婚の「石原さとみ」 その役者人生を振り返ってみると…

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始球式で毎年趣向を凝らして挑んでくれるその精神

 そして野球ファンとしても、彼女の所作はとても嬉しかったりもします。

「サントリードリームマッチ」という元プロ野球選手によるレジェンドマッチがありまして、そこで彼女が毎年始球式をするのですが、そのクオリティが素晴らしいのです。

 時に村田兆治さんばりの「まさかり投法」を、そしてまたある時は野茂英雄さんばりの「トルネード投法」を、さらに渡辺俊介さんばりの「サブマリン投法」や岡島秀樹さんの「ノールック投法」などなど。

 毎年趣向を凝らして挑んでくれるその精神がファンにとってはたまらないわけであります。

 発案者が誰であるかは置いておきまして、その企画に乗り仕上げてくるところに魂を感じたりもするわけです。
 
 さらに余談も余談でありますが、私の父・和夫がそのイベントの司会をさせて頂いているのですが、関係者の話では石原さんと話すたびに「うちの次男の嫁さんになってくれないか?」と口説いていたそうです。

 もちろんうまく聞き流されていたと思われますが、というか職権濫用甚だしいので訴えられてもおかしくない出来事であります(因みに父・和夫が「次男の嫁に~」と口説いたのは石原さとみさん・山口もえさん・相田翔子さん・宮澤佐江さんだそうです。すべて関係者情報)。

親孝行に関する考え方まで一緒

 これもちょっとした余談……。
 
 以前馴染みのバーで酒を嗜んでいたところ、たまたま石原さとみさんが訪れるという飲食店の大将と同席したことがあったのですが、彼女は予想通りと言いましょうか、まったく気取ったところがなく、初めて会ったお客様とも気さくに会話をし、笑い合うような方だと仰ってました。

 特別な存在なのに壁を作ったり敷居を上げたりしない、そういった行為に日本人は弱いものです。そしてこれは出来そうで出来ないことだと思うのでやはり「大した方だな」となってしまいますね。
 さらにもう一つ、今回の結婚発表にあたり彼女は直筆の手紙をマスコミ各社にリリースなさいましたよね? 

 ご覧になった皆様はその達筆なことに感心なさったと思いますが、実は20代前半まで丸文字の幼い字体だったとのことです。

 しかし、事務所のマネージャーが美文字ドリルを買ってきて、字を書く練習をさせたそうなんです。

 素敵な大人の女性に相応しい文字を書けるようにとの思いからなのでしょうか。

 マネージャーのナイスジャッジもさる事ながら、事務所にも大切に育てられていたのでしょう。またそれにしっかりと応えている彼女も大変立派でありますね。

 健康観や食、ライフスタイルといった生活の基本となるものの価値観が似ていること、親孝行に関する考え方まで石原さんと一緒の男性がいたというのは羨ましい限りではございますが、お互いの信じた道を共に歩んで欲しいですね。

徳光正行(とくみつ・まさゆき)
1971年12月生まれ。茅ヶ崎市出身。日本大学芸術学部在学中よりミュージシャンを目指すが、父の病により断念。その後、司会業やタレント業に従事する。また執筆活動にも着手し『伝説になった男~三沢光晴という人~』『怪談手帖シリーズ』などを上梓。4月27日には岩井志麻子氏との共著『凶鳴怪談』を出版。現在YouTube「徳光ちゃんねる」でも活躍中。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年10月3日掲載

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