「藤田ニコル」ブランドが年内終了へ 若年層への「ブランド力」が低下

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 退社ラッシュに拍車が掛かるオスカープロモーションにあって、ひとり気を吐く藤田ニコル(22)。独立する先輩女優たちを尻目に事務所の“稼ぎ頭”へと躍り出たワケだが、そんな人気者は、いま、ある悩みを抱えていた。それは巷間噂される独立話ではなく、自身が手掛けるアパレルブランドの“店仕舞い”だった。

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〈ずっと夢だったし、目標でもあったし叶ってとっても嬉しい〉〈私の事も愛してほしいけどブランドも愛してくれたら嬉しいです〉

 2018年2月に自身がプロデュースするブランド「NiCORON」を立ち上げたニコルは、それに先立ってツイッターで喜びを爆発させていた。当時、中高生のファッションリーダーとしてカリスマ的な人気を誇っていた彼女だが、

「バラエティ番組に進出すると、ギャルっぽい見た目に反した鋭いツッコミや、大御所相手にも物怖じしない本音トークでタレントとしての評価もうなぎ上り。CMやバラエティ番組、新商品のPRイベントでも重宝されている。いまやオスカーの大黒柱として、年間2億円以上を売り上げると耳にします」(芸能デスク)

 ところが、好事魔多し。

 彼女が“夢”と語ったブランドは一時、渋谷・新宿・大阪と3店舗を展開するまでに成長したものの、

「ここに来て“終了”が決まったのです」

 とはアパレル業界に詳しい関係者である。

渋谷109店も…

「実際に彼女のブランドを運営してきたのは『earth music&ecology』などで知られるストライプインターナショナル。すでに運営会社からニコル側に、ブランドを終了させる決定が伝えられている。今後は実店舗を閉鎖して通販サイトのみを残す方針。ただし、年内には通販サイトも含め、ブランドの取り扱いをすべて終了する予定です」(同)

 実際、新宿店と大阪店は閉店済みで、残るは“渋谷109”の記念すべき1号店のみとなっている。

「ニコルだけでなく、タレントを看板にしたブランド展開は業界ではかなり下火です。その傾向はモデルの梨花のブランドが全店閉鎖した昨年から加速しています。ブランドを運営するメーカー側としても、コロナ禍による売り上げ減に加え、タレントとの契約料が重荷になっている」(同)

 ニコル人気に陰りは見えないが、ブランドの内情は厳しかったようだ。

「もともと彼女のファン層を意識した10代女子向けの商品展開でしたが、ニコルも今年で22歳。同年代のファンが買うのは高級ブランドか、ユニクロのようなファストファッションに二分されている。また、いまの女子中高生はニコルのカリスマモデル時代を知りません。コロナ禍の影響もありますが、最大の理由は流行に敏感な若い子の間で彼女の“ブランド”が通用しなくなったということでしょう」(同)

 オスカーと運営会社に事実関係を尋ねたが、回答はなかった。

 タレントとしての地位は盤石ながら、彼女の“夢”は儚く散ってしまった。

週刊新潮 2020年9月24日号掲載

ワイド特集「密室の出来事」より

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