文豪ヘンリー・ミラー、イタリア大富豪…国際結婚した日本人女性の悲劇
国際結婚で大事なのは、一にも二にも…
「彼の主治医が“えー、もしもですよ、万々が一のこと(勃起)があった時、あなたはレディー(準備できているなのか、女という意味かは不明)でなくてはいけない。そのためにピルが要るなら調合するので、いつもそれを飲むこと”って、回りくどく重々しく言うの」
「冗談でしょう。一生に一度あるかないかの一瞬のためにマズい薬なんか飲むなんてゴメンですよ。ミラーさんとは、結婚前に約束していたんです、“そういうことはなしにしましょう”って」
「寝室も1階と2階にわけていました。それに、彼は脚が悪くて2階に上がって来れなかったんです。だから、そういうことは一切なし。もう身体が弱っていて、薬もたくさん飲んでいましたしね」
「それでも、毎日、目を覚ますと同時にお酒を飲み、猥談をし、時々ダンスをしたり、子供のようにジャレて私に触れたがった」
結局、10年余の結婚生活の後、2人は離婚。
「ミス・アメリカが彼の世話を焼くようになって手がかからなくなったというのもありますが、息子さんが結婚するということもあったし、お店をやりたかった」
「身辺整理をするつもりで離婚したんです。国際結婚で大事なのは、一にも二にも英語ですね。英語ができないと、最初は子供っぽくて可愛いと思われるけれど、語彙が少ないと頭が悪いと思われてしまう」
「ミラーさんと私の場合は、年も離れていたし、彼の方が降りてきてくれたんだと思います」
(一部仮名)
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