岩隈久志、巨人移籍後1軍登板ゼロで崖っぷち 荒木大輔になれる可能性はあるのか

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原監督の「ホトトギス」発言

 7月13日の紙面に「巨人・岩隈久志が座った捕手に変化球を交え投げ込み」との短い記事が掲載されたが、今のところスポーツ報知が岩隈の動向を報じた最後の記事となっている。

 そして今年のオフ、巨人のフロントは大規模なリストラを実施することを公言している。

 大塚淳弘球団副代表編成担当(61)が9月21日、「13~14人の支配下選手に戦力外通告か育成契約を打診する方針を明言」したと、スポーツ紙が報じたのだ。

 理由はドラフトで、6人に本指名を行うことを予定しており、そのため余剰人員を外に出す必要があるからだ。

 更に原辰徳監督(62)が思わぬ場面で岩隈の名前を口にしたため、複数のスポーツメディアが記事にした。

 9月19日、巨人はDeNAに1―7で完敗。試合後に原監督は記者団の取材に応じ、C.C.メルセデス(26)が左肘違和感で先発回避したことに触れ、次のように発言したのだ。

「本来なら岩隈と言いたいところだけど。なかなかホトトギスは鳴かないよ。鳴くまで待ってるんだけど」

厳しい現役続行

 岩隈が置かれた状況は厳しい。そこで、巨人OBで野球解説者の関本四十四氏(71)に取材に応じていただいた。

「私が巨人の編成部門に所属していたら、今シーズンのオフは、岩隈と出処進退を話し合うと思います。もし巨人が岩隈を来季も戦力だと期待しているなら、現時点でコンスタントに2軍で登板していないとおかしい」

 今の岩隈が2軍で先発出場し、しっかりと中盤までゲームを作っていれば、来季1軍で先発として起用される可能性はある。だが、現実は全く違う。

 肩の不安からセットアッパーやクローザーに転向するとしても、やはり今の時期はテスト登板を繰り返していなければならないという。

 関本氏が言う。

「岩隈の魅力は、何と言っても正確なボールコントロールです。全盛期は先発完投も期待できる投手でした。18年に巨人が岩隈と契約を結んだ時、彼の故障は折り込み済みでしたが、今は右肩のリハビリに苦しんでいます」

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