菅総理の「携帯料金引き下げ」にかける執念 人事とデータで「官僚を屈服させた裏側」
「安倍政治の継承」にせよ「自助・共助・公助」にせよ、菅義偉新総理が自民党総裁選で掲げていた政策は、いささか具体的なイメージを抱きづらい面があった。しかしその中で極めて具体的かつ身近に多くの人が感じたであろう政策が「携帯料金の値下げ」だろう。
「日本の携帯料金は高すぎる!」という某社のCMのようなメッセージを菅氏は官房長官時代から繰り返していた。2018年の講演では「今より4割程度下げる余地がある」と発言したことで、携帯電話会社はもちろんのこと管轄の総務省をも震え上がらせたのである。...