“いつかまたバンドを”を打ち砕いた「元TOKIO山口達也」酒量基準値5倍の「心の闇」

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不安を打ち消すためにお酒に頼るようになってしまった

 そして3度目に、「このまま否認だと逮捕」と刑事から詰められた結果、容疑となっている強制わいせつについて、「相手がそう主張するならその通りなのだろう」というような形で、山口は容疑を認める。

 その後、警視庁は同容疑で山口を書類送検したわけだが、「厳重処分」という意見書が付されていた。要するに、警察は「起訴されて当たり前」と判断しているということだ。

 スポーツ紙担当記者に聞くと、

「実際は、躁うつ病を患っており、不安を打ち消すためにお酒に頼るようになってしまったんです。それがエスカレートし、自分を見失うほどの酒量が連日続くようになった。事件後は、家族のサポートのもと、専門の医療機関で治療を始めたと聞いていました」

 酒への依存から脱しようともがき続けたものの、結果的にうまくいかなかった。

 精神科医の片田珠美氏によれば、

「山口さんには、アルコール依存によくある“コントロール障害”の特徴がみられます。基準値の5倍といえば、500mlの缶ビール7~8缶分」

「これからバイクを運転することが分かっていても、自分を制御できず、ズルズルと飲み続けてしまうんです。結局、アルコール依存は治っていなかったということでしょう」

 誰よりも落胆しているのは、かつてのメンバーたちであろう。

「彼らは周囲に、いつかまたバンドをやりたいとしきりに話していたといいます。テレビは無理でも、山口を復帰させる場を残したいという思いがあった。今年7月には、長瀬智也の独立に合わせ、株式会社TOKIOを設立しましたが、山口の復帰が叶えば、ここが受け皿になるはずだったんです」(スポーツ紙記者)

 今回の一件でそれも水泡に帰したことになる。

 山口の運転するハーレーは友人宅に向かっていたというが、

「交際している女性だとかいう話もありますが、それはともかく、彼の孤独を癒せる相手であれば踏みとどまることもできるのでしょうが……」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年9月23日掲載

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