ソニー「PS4」ネット価格が「PS5」と同じ5万円台 後継機が発表も“高止まり”のワケ

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私がいまPS4を買ったワケ

 流通アナリストの渡辺広明氏は、新世代機の発表(=旧世代機の終了)を受けての、駆け込み需要も影響していると見る。

「昨年、森永の『チョコフレーク』の生産終了がニュースになった時、『メルカリ』では定価の3~5倍で取引されるようになっていました。今年初めに『ノザキのコンビーフ』の巻き巻きして開ける缶(枕缶)が無くなった時も同様です。最近では『豊島園』の閉園で入場者が殺到したことも記憶に新しいですね。ですから“惜しむ”気持ちによる需要の増加もあるのでは。また、PS4のこのモデルにそうした価値があるのか門外漢の私にはわかりませんが、過去の生産終了のゲーム機には、レトロゲーム機としてのプレミアがついている現象もあります。投資的な意味合いでの需要もあるかもしれませんね」

 もっとも先述の通り、PS5でPS4のゲームを遊ぶことは可能だ。PS5が出ると分かっていて、今、PS4を買う人がいるのだろうか―――という疑問には、今年の4月末にPS4を購入したAさんの証言が参考になるかもしれない。

「それまで遊んでいたPS4が壊れてしまい、4月25日にまたPS4を買いました。もちろん近々PS5が出ることは知っていましたが、どうしても『GTAオンライン』をやりたかったんです。すでにPS4は品薄になっていて、主なネット通販の定価商品は売り切れ。幸い、ソニーの公式ストアで定価で買うことは出来ましたが、次の日か翌々日にはもう売り切れになっていたので、本当にラッキーでした……」

 そう、ゲームには “今すぐプレイしたい”という理屈を超えたゲーマーの切なる思いがある。ゆえに市場は不可思議なPS4の高騰を許しているのだ。ただし、くれぐれも転売業者の売買ゲームには参加されないようにしたい。

週刊新潮WEB取材班

2020年9月23日掲載

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