ゼロからわかる 慰安婦サポーター「尹美香」が決して愛されない理由
韓国人がしばしば比較の対象とするのがドイツ
韓国人が日本の植民地支配に対する謝罪と賠償を語る際、しばしば比較の対象とするのがドイツだ。
ドイツは1884年から1915年までナミビアを統治し、7万5000人余りを虐殺した。
ドイツ政府は2006年になって謝罪の方針を明らかにしたが、まだ公式な謝罪はしていない。
さらに、ドイツは「両国共同宣言に盛り込まれる謝罪はドイツの法的賠償根拠として使用されない」とし、賠償の可能性を排除した。
我々が知っているドイツの謝罪と反省、そして賠償は植民支配そのものではなく、ユダヤ人虐殺などの反人道的行為に対してのみ行われた。
世界的な影響力が大きいユダヤ人と戦争被害国の周辺国に限られた謝罪と反省、そして賠償にすぎなかったのだ。
周知の通り、日本は1965年の韓日基本条約締結当時、少なからぬ金額を賠償した。
日本が支払った8億ドルは、当時日本全体の外貨準備高の18億ドルの60%に達する大きな金額だった。
また、過去の植民支配に対しても謝罪と反省を表明してきたことは、むしろ国際的にも珍しい例である。
安倍晋三前首相まで歴代日本政府の公式立場そのものを否定したことがなく、むしろ歴代内閣の立場が継承するという点を何度も明らかにしている。
にもかかわらず、韓国政府と一般市民たちは、日本は謝罪したことがないと言って、日本に対する敵愾心と憎悪心を抱いている。
日本帝国主義の朝鮮に対する植民政策は、中国や東南アジア諸国などとは根本的に異なった。
中国や東南アジア諸国は占領に焦点が当てられていたとすれば、朝鮮の場合は「日韓併合」という言葉からも分かるように、日本と朝鮮が一国となる国家間の統合であった。
もちろん内地の日本人と外地の朝鮮人との差別はあったが。そのうえ、ドイツや英国など欧州の帝国主義国家がアフリカをはじめとする植民帝国で行った数十万人単位の虐殺は見当たらない。
少女像を全国津々浦々に設置し、強制連行を事実化
ベルギーのレオポルド2世は約20年間、コンゴで300万人から最大1000万人のコンゴ人を虐殺した。
1830年から132年間、アルジェリアを支配したフランスは植民地支配下で30万~150万人のアルジェリア人の命を奪った。
繰り返しになるが、ドイツは1884年から1915年までナミビアを統治し、7万5000人余りを虐殺した。彼らの大半は、いまだ被植民地に対する謝罪と補償をしていない。
日本が英国やドイツのような西欧帝国主義国家に比べて良心的だと言いたいわけではない。
朝鮮が望んだにせよ、日本が武力で強制したにせよ、植民主義自体が他国の人民の自主権を侵害したという点では非難されて当然だ。
しかし、日本の朝鮮植民政策が西欧のそれとは全く方向が違ったということに韓国人の考えは及ばない。
日帝は中国などでは大規模な虐殺を行ったが、朝鮮半島の人民に対しては「2等国民」として差別をしたとはいえ、大量虐殺を行ったことが極めてまれだったということは認めなければならないだろう。
しかし、挺対協(正義連の前身)は従軍慰安婦20~30万人説を流し、また軍隊の退却時にはこれらを無惨に殺害したという嘘や誇張された事実を流布してきた。
そのうえ、少女像を全国津々浦々に設置し、幼い少女たちを強制的に連れて行ったことを事実化した。
しかし断言するが、そのようなことはなかったか、あったとしても極めて例外的だった。しかも、これを証明できるのは、数人の慰安婦被害者の証言だけだ。
ここに、日本のいわゆる良心的知識人と呼ばれた人々が、挺身隊問題などをイシュー化し、日本の反省を促した。
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