3万人から2000億円 「豊田商事」になぜ多くの人が騙されてしまったのか?
千昌夫のディナーショー、横山やすし、ラッツ&スター
家庭用磁気商品の販売預託商法で多額の現金を集めた「ジャパンライフ」(破産手続き中)をめぐる詐欺事件が話題だが、衝撃性という意味で「豊田商事事件」ほど人々の脳裏に焼き付いたものもないだろう。1985年6月18日、永野一雄会長(32)=当時=が白昼の凶刃に斃(たお)れるまで、豊田商事は金のペーパー商法で、3万人から2000億円をかき集めた。その騙しの舞台装置として、芸能人が登場するパーティーなどが絶大な効力を発揮していたのだ。(以下は「週刊新潮」2015年8月6日号掲載記事を再編集したものです)...