元男性の尼僧が作った“性的少数者の駆け込み寺” 読売記者から転身の壮絶半生を語る

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 大阪は京阪電鉄の守口市駅から7、8分南に歩くと住宅に挟まるようにたたずむ大徳山浄峰寺・別名性善寺(しょうぜんじ)がある。真言宗の尼僧柴谷宗叔(そうしゅく)さん(66)が住職だ。「性的少数者の集える駆け込み寺」として2年前からここを拠点にする。「新型コロナで出鼻をくじかれてるんですよ」とこぼす女性の壮絶な半生とは。

 大阪府寝屋川市生まれ。男として育てられたが小学校でも野球やサッカーにも興味が持てなかった。「かといって女の子も遊んでくれない。家で本ばかり読んでいたので成績は良かったですわ」。...

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