「アントニオ猪木vs大木金太郎」で反日感情を操った朴正煕大統領
「いかなる日韓戦も必ず勝たなければならない」という強迫観念
1970年代の韓国は、政治的には朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領が1972年に維新を宣言し、「韓国的民主主義」という名分を掲げたが、国民の基本権を抑圧し、長期的な独裁体制を構築していた時期だった。この維新体制に市民たちは絶えず抵抗し、大学を中心に維新撤廃と韓国社会の民主化を求める各界各層の抵抗運動が激しく起こった。大学に警察が常駐していた時代だ――。日韓関係史が専門の評論家・李東原氏の論考。
朴正熙維新政権は緊急措置権を発動し、スパイ団事件を捏造するなど、反政府勢力を無残に弾圧した。...