“文大統領には諦めだけ”韓国の日本人自営業者が語る「コロナ対策の不毛」

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“しっかり私はやっている”との発言を繰り返す文大統領

・新沙洞(シンサ)のチュクミ(いいだこ焼き)店オーナーDさん
 
「うちは深夜まで営業をする店ですが、それでも21時までの時間帯での売り上げを比較してみても、この対策以前とは変わりません」

「営業時間の短縮は売り上げに響きますが、もともと人通りのない裏路地で営業をしてますし、お客の流れもさほど変わったようには感じません」

「それでも心配はこの21時営業の対策がいつまで続くかということ。うちは深夜3~4時までの営業でやっていますから、単純に6~7時間分の売り上げがこの2週間近くなくなることになります」

「週末になるとこの対策がさらに1週間延長発表されるのではないかとヒヤヒヤしています」

「こういう無責任な対策で庶民を振り回しながら、それでも“しっかり私はやっている”との発言を繰り返す文大統領にはすでに怒りより、もう諦めしかありません」

 韓国政府は別名“K-防疫”でコロナの爆発的な流行を防いだとされてきた。

 診断キットを十分に供給し、セキュリティカメラまたはスマートフォンを利用した追跡および隔離システムを稼動し、ドライブスルーによる大量検査体制を導入。

 こうした措置が奏功したのか、3月初めに1日500人~1000人台だった新規感染者数は、5月初めから8月初めまで1日100人未満に減少。政府は「K防疫成功」と、あちこちに喧伝した。

 しかし、現状は厳しい。K防疫失敗とは言わないまでも、コロナ封じ込め徹底と経済活動の自粛というバランスが取り切れていない。

 反日不買がなければ……という怨嗟の声も聞こえてきているのだ。

高秀樹/在韓ライター

週刊新潮WEB取材班編集

2020年9月12日掲載

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