藤浪晋太郎の復活は絶望的 元阪神監督の岡田彰布氏に緊急インタビュー
トレード希望の声も
9月7日、巨人の投手・澤村拓一(32)と、ロッテの内野手・香月一也(24)の交換トレードが成立したことを両球団が発表した。スポーツ紙の電子版が速報を打つと、SNSでは阪神の投手・藤浪晋太郎(26)にも注目が集まってしまった。
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藤浪といえば、9月4日の巨人戦で5回途中の降板が大きな話題になったばかりだ。9安打6四球と乱調で、球団ワーストとなる1試合11失点を喫してしまった。
澤村と香月のトレード報道を受け、ツイッターでは藤浪に関してどんな投稿が行われたのか、その一部をご紹介しよう(註:改行を省略したり、句読点を補ったりした)
《タイガースの藤浪晋太郎もトレードに出してあげたら》
《阪神 藤浪晋太郎のトレードの発表も近日中にある予感がするわ》
《我らが阪神タイガースが巨人だったら藤浪晋太郎はとっくにトレード出されてるな》
《藤浪晋太郎もトレードでパリーグに行ってくれないかね》
《藤浪晋太郎はトレードで他の球団でプレーしてほしい。阪神タイガースでは伸びない》
ツイッターで「藤浪晋太郎 トレード」と検索すると、類似のツイートが延々と表示される。プロ野球ファンの関心が高いことが分かる。
藤浪のトレードを望む声には、2種類の理由がある。1つは「阪神から出て行ってほしい」と厄介払いを望むものと、もう1つは「他球団で再生するという奇跡が見たい」と復活を祈るものだ。
極端な浮き沈み
そこで1980年から93年まで阪神でプレー、2003年から08年までは監督を務めた岡田彰布氏(62)に取材を申し込んだ。トレードについて訊くと、「阪神は藤浪くんを出さないでしょう」と否定的だ。
「阪神は藤浪くんをチームの大黒柱に育て、日本球界を代表する投手にしようと入団させました。もしトレードで他球団に移籍し、復活を果たして勝ち星をあげられると、阪神が困るのは言うまでもありません。自分たちの育成が間違っていたと証明することになるからです。ですから藤浪くんを出す可能性は低いと考えます」
岡田氏は、これまで一貫して藤浪を擁護してきた。週刊ベースボールONLINEで連載しているコラム「帰ってきた! 岡田彰布のそらそうよ 阪神元監督OKADA流野球論」でも変わらなかった。
その内容を見る前に、まずは藤浪の個人成績を振り返っておこう。
表にすると、こんな具合だ。