澤村拓一がロッテへ電撃移籍 巨人OBは「かわいい子には旅をさせよ。復帰もある」

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スライダーを武器に

 今回のトレードは、ロッテから持ち掛けられたようだ。

「ロッテは首位を走るソフトバンクと優勝争いをしていますから、彼の出番も多くなるはずです。6回、7回、8回で投げさせるパワーピッチャーが欲しかったのでしょう。彼は適役ですよ」(同)

 ロッテには唐川侑己、ハーマン、益田直也と盤石な抑えが揃っている。澤村はその一角に食い込む可能性もあるのか。

「150キロを超えるストレートは力があります。それに彼はあまり投げないのですが、アウトコースに決まる140キロ台のスライダーがある。ストレートのように見えて急に曲がるこの球に、パリーグの打者は戸惑うのではないでしょうか」(同)

 澤村はロッテの入団会見で、「やっぱり真っすぐで勝負」と発言している。

「ストレートによほど自信をもっているのでしょう。見逃し三振や空振り三振というきれいな三振をとりたいから、ストレート中心のピッチングになっている。彼はストレートでカウントを取って、最後はフォークで三振を狙っていますが、制球が乱れて四球になることが多い。もっとスライダーを使うべきなんです。これを武器にすれば、結果が出てくるでしょう。パリーグは、セリーグに比べるとフルスイングする打者が多いので、澤村には向いているのかもしれません」(同)

 ロッテは、9月6日時点で首位ソフトバンクとのゲーム差は0・5。シーズン終盤に向けて、優勝争いがし烈になってきた。

「澤村にとっては、千載一遇のチャンスです。戦う場を与えてもらったのだから、そこで役に立たない、貢献できないのであれば、男じゃないね」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年9月9日掲載

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