イライラしたら負け!? 今こそ身につけたいフワちゃん流処世術
コロナ禍で加速するイライラ みんな心にフワちゃんを
本人曰く、幼い頃から明るく人気者タイプだったとのこと。つまりキャラとしてやっているわけでなく、素に近い自分のようだ。事務所に所属していないからこそ好き勝手できるし、自分らしさを発揮できる。TV的にアウトな人と思われるかもしれないが、リスク判断だって自分次第。でもコロナ禍で制作費が削られる中、安価で対応してくれるYouTuberは助かるだろう。たくさん起用されて、「あの人を最近よく見るってことは売れているのかな」と思わせれば大成功だ。彼女は事務所をクビになって正解だったのだ。
思えばフワちゃんやEXIT、カズレーザーら、令和の人気芸人には共通点がある。一見バカや非常識に見えるが、業界の常識に忖度しない潔さやスマートさがあるということだ。大人の事情もわかるけど、本当にそれで良いんだっけ?と問いかけ続ける人たち。でも彼らがしたいのは議論でも論破でもなく、対話だ。あなたはそう考えるんですね、私はこう考えたんです、と堂々と返す。相手そのものでなく、相手の選択に対して指摘する。そういうある種のケンカのうまさに、自己肯定感の高さを感じる。アブノーマルに見えていた人々こそ、ニューノーマルな生き方のヒントをくれている。
新しい生活様式といっても、まだまだ手探りだ。先の見えない焦りや、不条理な状況に落ち込むことも多い。何よりイライラを隠さない人に、一番心を削られる。でもそんな状況から自分を守るために、フワちゃんを心に住まわせてみてはどうか。イライラさせられる人や環境にいる時、フワちゃんになったつもりで考えるのだ。あんたそれセクハラだから、とか。ポテトサラダくらい好きに買わせろ、とか。こじるりの恋愛?どうでもいいアハハー!とか。フワちゃんになりきるという、ストレスとの新しいつきあい方。少しだけ、生きづらさが減る気がする。そうであって欲しいと願う。今こそ、心にフワちゃんを。
[2/2ページ]