たけし、爆問、さんま……コロナで始まる大物芸能人のギャラ削減 それぞれの事情

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女優にも影響大

 大物司会者と言えば、「とくダネ!」(フジ)の小倉智昭は、来年3月で勇退と報じられているが、

「いまや局への貢献度を考慮する余裕もなくなってきていますからね。小倉さんや安藤優子さんも長年、フジテレビに貢献したとは思いますが、それどころではないと言っていい。テレ朝だって10月から『スーパーJチャンネル』のキャスターを、渡辺宜嗣アナ(現在は嘱託契約)から局アナの小松靖アナに代え、渡辺アナはコメンテーターにするそうですからね、よりお金のかからない方法をとらざるを得ないのです」(同)

 報道まで手を付けるとなると、ドラマも大変だろう。

「ドラマの制作費で、役者のギャラが占める割合は大きいですからね。『半沢直樹』(TBS)クラスの大ヒットになれば、誰も文句を言わないでしょうが、視聴率一ケタなんてことだと目も当てられません」(同)

 現在、女優の最高額は誰だろう。

「やはり米倉涼子でしょう。ただし、彼女は30年近く所属したオスカープロモーションを辞め、個人事務所になったばかり。他の所属タレントとの抱き合わせもできなくなり、『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレ朝)並みのヒットが見込まれない限り、オファーされにくいでしょうね。昨年10月期に『ドクターX』が放送された木曜21時枠は木村文乃の『七人の秘書』に決まってしまいました。同様に、ギャラに強気の事務所も今後は難しくなってくるかもしれません。たとえ、石原さとみや綾瀬はるか、高畑充希クラスであっても、絶対的なヒットの確信がない限り、オファーの数は減っていくかもしれません」(同)

 女優がいなくなっちゃうのでは?

「彼女たちの代わりにのし上がってくるのは、これまで割に合わないギャラで舞台をやってきた劇団系、若手お笑い芸人などになるかもしれません」(同)

 安っぽくならないだろうか。

「ギャラにこだわらない大物もいますからね。例えば高橋英樹さん。所属事務所は漫才のサンドウィッチマンやピン芸人の永野らが所属するグレープカンパニーで、本人も芸人並みのギャラでイイと言うんです。大河ドラマや『桃太郎侍』など出演作は数知れないほどの大物俳優ですが、バラエティにも喜んで出てくださいます。あれこそ、ザ・芸能人だと思いますよ」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年9月6日掲載

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