乙武洋匡氏、面会交流を求めるも“決裂”の理由 元家族の苦しみとは
子どもたちからの「ノー」
元妻や子どもたちのことを考えず、自分にとって「都合の良いストーリー」を公共の電波を使ってアピールした乙武氏。彼が「真の反省」をできていないと疑われた所以(ゆえん)だが、この元妻による提訴の過程では、乙武氏の「モラハラ」とでも言うべき実態も明らかになった。その一端を紹介しておくと、
〈奥さんがほんの数分、彼のもとを離れると、(中略)乙武さんは、『自分を放り出すのか』『どれだけ自分が惨めか分かるか』などと奥さんを何度も詰(なじ)り、LINEを通じても延々と彼女を責めた〉
〈乙武さんは奥さんに、『俺の面倒を見ないと、障害者虐待防止法で訴えるぞ』とまで言ったそうです〉(いずれも本誌17年8月17・24日号より)
結局、自らの「不徳」によって元妻に提訴される事態を招いた乙武氏は、
「法廷闘争が長引くと、自身や不倫相手が出廷しなければならなくなり、何もかもが詳(つまび)らかになってしまうと恐れたのでしょう。“和解”に持ち込みました」(乙武氏を知る人物)
不倫、離婚、元妻からの提訴、そしてモラハラ騒動……。単なる著名人のスキャンダルに留まらず、その「人格」にまで注目が集まった乙武氏。彼は17年、日本を「脱出」し、外国を転々とする。その海外放浪の旅をまとめたものが、斎藤茂太賞にノミネートされた『ただいま、日本』である。先のユーチューブチャンネルで、乙武氏は同書についてこう説明している。
「私自身がちょっと、4年前に、日本にいづらくなるとある理由がありまして、まあそんなこともあり、2017年に約1年間をかけて37カ国を回る海外放浪の旅に出ておりました」
乙武氏の元妻の知人が打ち明ける。
「この発言を知った彼女は憤慨していました。それはそうですよね。確かに彼は不倫騒動で日本にいづらかったのかもしれません。でも、それは奥さんや、彼女が引き取った子どもたちだって同じです。いや、乙武さん以上に繊細な子どもたちは苦しんだに違いありません。そうしたことに配慮せず、乙武さんが、あたかも自分だけが『悲劇のヒーロー』であるかのように振る舞うのが許せなかったんでしょう」
子どもたちのことを顧みずに、自分の辛さばかりを訴える乙武氏。そんな彼は、これまた子どもたちの気持ちを考えずに、突然、前記の通り面会交流の申立てを行ったのだった。
乙武氏の子どもたちが通う学校の事情を知る関係者が証言する。
「ご長男とご次男は、自我が芽生え始める難しい時期にあります。当時は『不倫』の意味がよく分からなかったものの、徐々に理解しつつあり、現在、乙武さんへの嫌悪感が強く芽生え始めている様子です。そして、その意味が分かってくると、乙武さんが今でも無邪気にメディアに出続けていることに耐えられないようで、『(乙武氏が)反省しているとは思えない』と」
また乙武氏は一昨年来、義足をつけての歩行に挑戦するプロジェクトに取り組み、それを「人権派」の朝日新聞などが大々的に取り上げている。さらに8月23日、彼は「松本人志さんから“必要な人”と評価されている」(テレビ関係者)ためまたしても「ワイドナショー」に出演し、そこでも世相を斬りつつ、義足プロジェクトについて「宣伝」している。しかし、この取り組みの様子についても、
「お子さんたちは、『これ見よがしで、何だか威張っている感じがしてイヤだ』と、受け入れられない様子です。海外放浪を本にまとめたことに関しても、『自慢しているようで気分が悪い』と言っているそうです。お子さんたちは、自分たちの辛さを尻目に、父親である乙武さんが楽しげに発信していることに不快感を覚えているのでしょう」(同)
なお乙武氏は離婚後、フィギュアスケーターのザギトワに似た20代ハーフ美女との交際がツーショット写真付きで報じられている。相変わらずのモテ男ぶり。「ひとり侘(わび)しい中年男」ではないはずなのだが……。
別の学校事情通が続ける。
「乙武さんによる面会交流の申立てによって、昨夏、ご長男とご次男は家裁の調査官による調査、面接を受けることになりました。そうした面接を受けさせられることによるお子さんの心理的負担は、大人の想像を絶するものがあります。普段は忘れていた過去の家庭の辛いことを、否が応でも、強制的に思い出させられてしまう……。実際、お子さんはスクール・カウンセラーに相談していますし、面接を受けた後、過度のストレスによるものと思われる体調不良を訴えました。結局、お子さんたちは乙武さんに会いたくないという意思を示したと聞いています」
こうして、子どもたちに「ノー」を突き付けられた乙武氏は、「申立てを取り下げざるを得なかった」(乙武氏の知人)という。
[2/3ページ]