「旧民主党」の合流は悪夢の再来? ここまで胸躍らない展開って…(KAZUYA)
たった数年のことなのに、もはや経緯が思い出せないレベルで迷走しているのが旧民主党系です。
民主党は2009年衆院選で政権を奪取し、政権交代を成し遂げたまでは良かったものの、実際の政権運営はグダグダ、さらに東日本大震災に福島第一原発事故は起こるわ、復興増税を成立させ消費増税の道筋まで作るわで、一部の国民からすると「悪夢のような」と自民党に言われても、妙に納得してしまうところです。
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12年の衆院選で自民党に政権の座を明け渡し、以来安倍政権が続いています。その後の民主党は迷走の事例として辞書に掲載されても不思議ではないほどの迷走を続けています。
低迷が続いたのち、16年には維新の党の一部を吸収する形で民進党が誕生。しかし党勢は芳しくなく、17年には小池百合子都知事率いる希望の党との合流を模索し期待感を持たせますが、小池氏の「排除」発言で雲行きが怪しくなり分裂。紆余曲折を経て「立憲民主党」「国民民主党」ができ、野田佳彦前首相や岡田克也元民主党代表は「無所属の会」として活動を続けることになりました。
そして立憲民主党が誕生して約3年を迎えようかというタイミングで、また旧民主党系が一緒になることが決まります。まさに日本維新の会の松井一郎代表が述べるように「帰ってきた民主党」です。プロレスだとユニットの離合集散は見せ場の一つですが、ここまで胸躍らないパターンはなかなかありません。
彼らが再び合流したところで、結局ただの民主党なのです。国民民主党の玉木雄一郎代表は分党して自分は合流しないと宣言しています。政策面ですり合わせができていない状況で合流しても、また分裂する可能性だってありますから玉木氏の判断はまともでしょう。
そもそも何をしたいのか政策的展望が見えません。となれば合流後も、自民党の揚げ足を取るために数が増えただけの集団になるのではないでしょうか。マリオカートに例えるなら、自分が1位になるよりも、逆走してライバルのカート(自民党)にぶつかり、崖から落とすことだけを楽しみにしている感じです。
それでも国民民主党の小沢一郎氏は合流に関して「これでまとまって選挙やったら絶対勝つよ。絶対次の総選挙の後は我々の政権だよ。間違いない。それだけ国民は期待しているんだよ」などと述べています。酔っ払っていたのでしょうか? 一体どこの国民が期待しているのか。
確かに安倍政権にも不備は多いでしょう。コロナ対応を巡って不満も批判も多くあります。しかし批判の受け皿に帰ってきた民主党がなるとは思えません。その受け皿は割れているのです。
ちなみに8月のNHKの世論調査によると、自民党の政党支持率が35.5%に対して、立憲民主党は4.2%、国民民主党に至っては0.7%です。足しても2桁にも達しない、圧倒的な差があります。
急に無党派層がこぞって支持するとも思えませんし、小沢さんも勘が鈍っている様子です。少なくとも政策のすり合わせくらいはやらないと、期待感以前の問題です。